老後に後悔する外構6選|50代のうちにやっておくべきこと【プロが本音で解説】


「今の庭、この先20年も同じように自分で管理できるかな…」そんなことを、ふと考えたことはありませんか。草むしり、植木の剪定、ウッドデッキの塗り替え。今は当たり前にできていることが、10年後、20年後も同じようにできるとは限りません。

エクステリアの全国販売を約20年やってきた中で、50代・60代の方から「もっと早くやっておけばよかった」というお声を本当にたくさんいただきます。その声の多くに共通しているのは、「元気なうちに見直しておけば、こんなに大変にならなかったのに」という後悔です。

今回は、将来後悔しやすい外構のポイントを6つに絞って、本音でお話しします。今のうちに少し見直しておくだけで、この先ずっと暮らしやすくなります。ぜひ最後までお付き合いください。

この記事のポイント
  • 雑草・植栽の管理は年齢とともに急激に負担が増す。50代のうちに庭の規模を見直しておくのが賢明
  • 掃き出し窓の段差は人工木ウッドデッキで解消できる。腐らず、塗り替え不要で長持ちする
  • 足元の安全(滑りやすい素材・手すり・動線)は、今は気にならなくても将来のために整えておく価値がある
  • 夜間照明・メンテナンスが楽な素材・孫が来たくなる庭づくりで、この先の暮らしが大きく変わる

この記事の執筆者

コウケンNET 池本

エクステリアの全国販売約20年、対応件数は約6万件。誠実な対応とプロとしてお客様のためになる提案を一番大切にしています。老後の外構リフォームで迷っている方の「後悔しない選択」をサポートします。

目次

老後に後悔する外構6選|今のうちに見直しておきたいポイント

外構というのは、一度つくってしまうと何十年もそのまま使い続けるものです。新築のときに設置したウッドデッキ、当時は喜んで使っていたお庭の植栽、アプローチの石畳。どれも当初は「これでよかった」と思っていたはずなのに、年月が経つにつれて「しんどくなってきたな」と感じるようになる。そういうお声を、私はこの20年で数多く聞いてきました。

今回お伝えする6つのポイントは、どれも「気づいたときには大変になっていた」という声が多いものです。まだ体が動く50代のうちに少し手を入れておくことで、60代・70代の暮らしが驚くほど楽になります。

  • 雑草・植栽の管理問題。庭の規模を見直す「庭じまい」という考え方
  • 掃き出し窓の段差。人工木ウッドデッキを使った段差解消の具体的な方法
  • 足元の安全。素材・手すり・動線の3つのポイント
  • 夜間照明の不足。後付けでも対応できる照明の考え方
  • メンテナンスが楽な素材選び。10年後の自分を基準に判断する
  • 孫が来たくなる庭づくり。テラス屋根と水道で庭が家族の集まる場所に

後悔その1:雑草と植栽の管理がどんどん大変になる

まず最初にお話しするのが、雑草と植栽の管理問題です。個人的には、これが老後の外構問題の中で最も大変なことだと思っています。

土の地面をそのまま残しているお庭って、実は結構多いんですよね。雑草は抜いても抜いても生えてくる。しゃがんでの草むしりは足腰に相当な負担がかかりますし、夏場は熱中症のリスクも無視できません。若いうちは「週末にでもやるか」で済んでいたことが、年齢を重ねると本当にきつくなってくるんです。これは体験された方にしか分からない辛さだと思います。

対策としては、大きく分けて3つの選択肢があります。防草シートを敷いて砂利を入れる方法、コンクリートを打って地面をなくしてしまう方法、人工芝を敷く方法です。防草シートと砂利の組み合わせは、費用を比較的抑えながら雑草を減らせる手軽な方法です。ただし、この後の「足元の安全」のところでも触れますが、砂利は歩くときに足元が不安定になるという問題もあります。歩行ルートとそうでない場所を分けて使うのがポイントです。

植栽については、雑草と同じ考え方が当てはまります。脚立を使わないと手が届かないような大きな植栽は、手入れに本当に手間がかかります。放置しておくとさらに大きくなり、お隣の敷地に枝が伸びてしまうとご近所トラブルの原因にもなりかねません。業者さんに剪定を頼むと、年に1回でも数万円かかることがありますから、長年積み重なると相当な出費になります。

私自身は、ある程度の緑はあった方がいいと思っています。緑がまったくなくなると、季節の移ろいを感じられなくなって、少し寂しい気持ちになる。ただ、あまり大きくなりすぎない、手間のかからない植栽を少し置いておく、というのが現実的なおすすめです。植栽の手入れが趣味という方は積極的に楽しんでいただければいいんですが、万が一自分がお世話をできなくなったときのことも、頭の片隅に置いておく必要はあると思います。

最近は「庭じまい」という言葉も出てきていますね。50代・60代のうちに庭の規模を見直して、管理しやすいサイズに整えておく。これは後ろ向きな選択ではなく、むしろ非常に賢い判断だと私は思います。

雑草対策のビフォーアフター比較。左:草むしりが必要な土の庭、右:防草シートと砂利で整えられた管理しやすい庭

後悔その2:掃き出し窓から庭に出るときの段差が大きすぎる

2つ目は、住宅から庭に出るときの段差の問題です。

掃き出し窓から庭に降りるとき、地面まで40cmから60cmくらいの段差がある、というのはごく一般的なことです。若いうちはひょいと降りられますが、足腰が弱くなってくると、この段差が意外と大きな負担になります。簡易的な踏み台を置いている方も多いのですが、グラグラして不安定だったり、台自体が小さくて使い勝手が悪かったりと、安全面でもあまりおすすめできません。

私がおすすめしているのは、人工木のウッドデッキを段差代わりに使う方法です。出幅は3尺、つまり約90cmあれば十分です。外用のスリッパを置けるスペースもありますし、縁側のようにちょっと腰掛けることもできます。サイズが大きすぎず、かといって小さすぎず、ちょうどいい使い勝手になります。

設置のポイントは、1段目のデッキ面をサッシの下端にできるだけ合わせること。こうすることで、室内からデッキへの出入りがほぼフラットになります。2段目以降は地面の高さに合わせて、1段あたり20cmから25cmくらいの段差で降りていく形にします。例えば地面から掃き出し窓の下まで50cmであれば、2段で降りられるイメージです。段数を増やすことで、一段一段の高さを低く抑えられますので、膝への負担も軽くなります。

そして人工木を選ぶ大きな理由が、メンテナンスの楽さです。天然木のデッキは数年に一度、防腐剤の塗り替えが必要になります。研磨して、塗って、乾かして、また塗って……という作業は、体力があるうちはできても、年齢を重ねるとかなり大変です。一方、人工木なら塗り替えは不要で、年に1〜2回デッキブラシで水洗いするだけ。腐食もほぼ起きませんし、シロアリの被害もまず心配ありません。私の経験では、約20年前に販売した人工木のデッキが今もきれいな状態で使われています。庭への出入りをスムーズにするだけでなく、長く安心して使えるという意味でも、人工木は非常におすすめです。

掃き出し窓と地面の段差解消手順。地面からサッシ下端まで約50cmの段差を2段のデッキで解消するイメージ

後悔その3:足元の安全を整えておかなかった

3つ目は、足元の安全についてです。ここでは3つのポイントをまとめてお話しします。

まず1つ目は、滑りやすい地面素材の見直しです。例えば、昔に流行した枕木材を地面に埋め込んだアプローチは、年数が経つと表面が劣化して滑りやすくなることがあります。タイルも、雨の日や朝露で濡れると滑りやすいものがあります。よく歩く場所、特にアプローチや駐車場からの動線がどんな素材になっているか、一度チェックしてみてください。コンクリートを使う場合は、表面をザラザラに仕上げる「刷毛引き仕上げ」にしておくと、雨の日でも滑りにくくなります。砂利については先ほども触れましたが、足元が不安定になるので、よく歩く場所には向きません。雑草対策で砂利を使う場合は、歩行ルートを避けて敷くのがポイントです。

2つ目は、手すりの設置です。アプローチや階段に手すりがあると、雨の日や体調がすぐれないときでも安心して歩けます。今は元気だから必要ないと感じていても、将来のために先手を打って設置しておく方は増えています。LIXILには「アーキレール」と「グリップライン」という2つの代表的な手すり商品があります。どちらもデザイン性が高く、お家の外観に合わせて選んでいただけます。ここで一つ注意点があります。人工木ウッドデッキのオプションには「フェンス」がありますが、あれはデザイン性を重視した商品であって、体を支えるための手すりではありません。よりかかったりすると破損する可能性がありますので、手すりとしての用途が必要な場合は、専用の手すり商品を選んでいただくことが大切です。

3つ目は、歩きやすい動線を整えておくことです。玄関から門扉まで、門扉から道路まで、駐車場から玄関まで。毎日使う動線に、段差や狭い場所、地面のデコボコはありませんか。普段は何気なく歩いている場所でも、年齢を重ねると気になるポイントが出てきます。歩行ルートはできるだけ平坦で、十分な幅があるように整えておくだけで、日々の安心感がかなり変わります。歩きにくさを感じながら毎日歩くより、きちんと整えておいた方が、長い目で見ると体への負担も全然違います。

アプローチ手すり設置のビフォーアフター。手すりなしの段差アプローチと、LIXILアーキレール設置後の安心感のある外観比較

刷毛引き仕上げと光沢仕上げのコンクリート比較。左:滑りにくい刷毛引き仕上げ、右:雨で滑りやすい光沢仕上げ

後悔その4:夜間の外が暗すぎて不便・不安

4つ目は、夜間照明の問題です。

外構に照明を設置しているお宅って、実はそこまで多くないんですよね。夜に帰宅したときにアプローチや駐車場が暗いと、段差や障害物が見えにくくて足元が危ないですし、防犯面でも不安が残ります。でも照明のことって、外構工事のときに後回しにされやすいんです。「とりあえず今は要らないか」と思ってそのままになってしまうことが多い。

LIXILの「美彩(びさい)」という照明シリーズは、エクステリア照明の中でも特に人気の高い商品です。ポールライト、フットライト、スポットライトなど種類が豊富で、組み合わせてお家の雰囲気に合わせた照明計画が立てられます。特にフットライトは、低い位置から足元を照らしてくれるので、段差がある場所に設置しておくと安全性がぐっと上がります。夜のアプローチが明るくなると、帰宅のたびに気持ちが少し豊かになりますよ。

新築やリフォームのタイミングで照明も一緒に計画できれば、配線を地面に埋め込む工事を他の外構工事と同時に行えるので、コスト面でも効率がいいです。ただ、あとから照明だけを追加したいという場合もあると思います。美彩は後付けで設置するケースも多く、土の地面なら埋め込むこともできます。コンクリートの上に後付けする場合は露出配線を端に沿わせる形になりますが、見た目が多少気になっても、暗いまま過ごすよりはずっと安全で快適です。まずは1〜2か所から試してみるのもいいと思います。

LIXIL美彩フットライトを設置したアプローチ。低い位置から足元を柔らかく照らし、安心感のある外構の夜景

後悔その5:メンテナンスが大変な素材を選んでしまった

5つ目は、素材選びの考え方についてです。

ここまでのお話にも共通して言えることなんですが、基本的にはメンテナンスが少なくて済むものを選んでおく、というのが長い目で見ると正解だと私は確信しています。

一番わかりやすい例がウッドデッキです。天然木のデッキは、数年に一度は防腐剤を塗り直す必要があります。研磨して、塗って、乾かして、もう一回塗って……という工程は、体力があるうちはできても、年齢を重ねるとこれが本当に大変になってくる。塗り替えをしないと腐食が進みますし、最悪の場合デッキが踏み抜ける危険も出てきます。一方、人工木なら塗り替えは不要で、年に1〜2回デッキブラシで水洗いするだけ。腐食もほぼ起きませんし、シロアリの心配もほとんどありません。先ほどもお話ししましたが、20年前に販売した人工木のデッキが今も現役で使われている事例を私自身、複数件見ています。

同じように、天然芝は定期的な刈り込みや水やりが必要ですが、人工芝にするとその手間がなくなります。耐久性は10年程度ですが、その間のメンテナンスの手間を考えると、トータルでのコストパフォーマンスは決して悪くありません。

フェンスも同様です。木製のフェンスは風合いがあってとても素敵なんですが、塗り替えが必要です。アルミ製や樹脂製のフェンスなら、基本的にメンテナンスフリーで長く使えます。

素材を選ぶときの判断基準として、私がお客様によくお伝えしているのが「10年後の自分がメンテナンスできるかどうか」という視点です。今は問題なくできることでも、10年後も同じようにできるかどうかを一度立ち止まって考えてみる。この一手間が、将来の後悔を大きく減らしてくれます。目先の価格や見た目だけで選ぶのではなく、長期的な視点で素材を選ぶことが、本当の意味でのコストパフォーマンスにつながると思います。

天然木デッキと人工木デッキのメンテナンス比較。天然木は数年ごとの塗り替えが必要、人工木は年1〜2回の水洗いのみ

後悔その6:孫が来たくなる庭を作っておかなかった

最後の6つ目は、少し視点が変わります。お孫さんがいらっしゃる方、あるいはこれからお孫さんが生まれる予定の方に向けたお話です。

ここまでは「後悔しないために」「管理を楽にするために」という観点でお話してきましたが、庭って本来は楽しむための場所ですよね。使えなくなることを防ぐだけでなく、積極的に楽しめる庭をつくっておくことも、とても大切な視点だと思います。

孫がまた遊びに来たくなるような庭にするために、特に効果的なのが2つあります。

1つ目は、テラス屋根の設置です。外でご飯を食べたり、バーベキューをしたりするとき、直射日光や突然の雨が悩みになることが多いですよね。テラス屋根があるだけで、天候を気にせず庭を使える時間が格段に増えます。日差しを遮りながら外の空気を楽しめる空間は、家族が自然と集まりたくなる場所になります。孫が来たときに一緒に外で過ごす時間が増えると、それだけでお互いにとって素敵な思い出になっていくと思います。

2つ目は、使いやすい場所への水道の設置です。バーベキューのあとの片付けや、お子さんが泥だらけで帰ってきたときの手洗い、水遊びのときの水くみ。外に使いやすい水道があるだけで、庭の使い勝手が全然違ってきます。「ちょっとした不便」って、長く続くとだんだん庭を使わなくなる原因になるんですよね。最初から庭での生活を快適に過ごせるように整えておくと、結果的に庭がよく使われる場所になっていきます。

庭が家族の集まる場所になると、それは単なる外構のリフォームを超えた価値になります。老後の外構を考えるとき、「使わなくなる庭」ではなく「使いたくなる庭」をどう作るか、という視点も大切にしてほしいと思います。

テラス屋根がある庭で家族がくつろぐイメージ。日差しや雨を防ぎながら外の空気を楽しめる快適な屋外空間

庭に設置された立水栓のイメージ。BBQの後片付けや子供の水遊びに活躍し、庭を使いやすい場所に変える

総括:50代のうちに外構を見直すことが、この先の暮らしを守る最善策

今回は、老後に後悔しやすい外構のポイントを6つお話ししました。どれも「気づいたときにはもう大変になっていた」という声が多いことばかりです。逆に言えば、今のうちに手を打っておけば、この先の暮らしがずっと楽になる。それが外構リフォームの大きな価値だと思っています。

  • 雑草・植栽の管理負担は年齢とともに急増する。50代のうちに庭の規模を見直す「庭じまい」の考え方が有効だ
  • 掃き出し窓の段差は人工木ウッドデッキで解消できる。出幅90cm・2段程度で庭への出入りがスムーズになり、腐食・塗り替えも不要だ
  • 足元の安全は3点セットで整える。滑りにくい素材への見直し、手すりの設置(LIXILアーキレール等)、歩きやすい動線の確保が重要だ
  • 夜間照明(LIXIL美彩等)は後付けでも設置できる。暗いアプローチは転倒リスクと防犯上の不安につながる
  • 「10年後の自分がメンテナンスできるか」を素材選びの基準にする。人工木・人工芝・アルミフェンスはメンテナンスが大幅に少ない
  • 孫が来たくなる庭はテラス屋根と使いやすい水道で実現できる。管理しやすく、かつ家族が集まれる庭をめざそう

外構は一度つくると長く使うものです。今の状態でこの先20年を過ごすのと、今少し見直してこの先20年を快適に過ごすのでは、暮らしの質がまったく変わってきます。「まだ大丈夫」と思っているうちに動いておくことが、何より大切です。

もし「自分のお庭やアプローチ、どこから手をつければいいだろう」と思った方は、お気軽にご相談ください。しつこい営業は一切しませんので、どうぞ安心してご連絡ください。一緒に、この先の暮らしに合った外構を考えていきましょう。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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