「冬の洗濯物干し、毎日つらくないですか?」朝、寒い外に出て、かじかむ手で洗濯物を干して、夕方にはまた寒い外に出て取り込む。しかも、せっかく干したのに乾かない。
部屋干しすると生乾き臭が気になる。こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、こうした冬の洗濯問題を一気に解決してくれるのが、サンルーム(テラス囲い)なんです。この記事では、エクステリア業界で約20年の経験を持つ私が、冬の洗濯にサンルームが最適な理由と、後悔しないための選び方を詳しく解説します。
サイズ選びや物干しオプションなど、設置前に知っておくべきポイントを押さえて、快適な洗濯ライフを手に入れましょう。
- 冬の洗濯にサンルームが最適な4つの理由を解説
- 効率よく乾かすためのコツと換気のポイントを紹介
- 後悔しないサイズ選びの基準(4尺以上、できれば6尺)
- 物干しオプションの種類と耐荷重の違いを比較
冬の洗濯にサンルームが最強な4つの理由
- 寒い外に出なくても洗濯物が干せる快適さ
- 日光が当たれば真冬でもポカポカ暖かい
- 冬は空気が乾燥しているので意外と乾く
- 花粉やホコリから洗濯物を守れる
寒い外に出なくても洗濯物が干せる
冬の洗濯物干しで一番つらいのは、やはり寒い外に出なければいけないことではないでしょうか。朝の冷え込んだ空気の中で洗濯物を干し、夕方にはまた寒い外に出て取り込む。この作業が毎日続くと、正直なところ億劫になってしまいますよね。
サンルーム、正確には「テラス囲い」があれば、この悩みが一気に解消されます。リビングから履き出し窓を開けて、そのままテラス囲いの中へ入ることができます。スリッパのまま、まるで室内にいるかのような感覚で洗濯物を干せるんです。これが一番のメリットと言っても過言ではありません。
「でも、サンルームの中だって寒いんじゃないの?」そう思う方もいらっしゃるでしょう。確かに、日が当たらない時間帯は外気温とそれほど変わらないことがあります。しかし、外と比べると体感温度は全然違います。風が当たらないだけでも寒さの感じ方は大きく変わりますし、何より心理的にも「外に出る」という負担感がなくなるのは大きいですね。

日光が当たれば真冬でもポカポカ暖かい
日光が当たる場所にテラス囲いを設置していると、日中はビニールハウスのようにかなり暖かくなります。真冬であっても、太陽が出ている間はテラス囲いの中はポカポカ。これは「温室効果」と呼ばれる現象で、ガラスやポリカーボネートの屋根・壁が太陽光を取り込みつつ、熱を逃がしにくくするためです。
この暖かさが、洗濯物を乾かすのにとても効果的です。温度が高いほど空気中に含むことができる水分量が増えるため、洗濯物から水分が蒸発しやすくなります。外の冷たい空気の中で干すよりも、テラス囲いの暖かい空間で干した方が乾きが良いのは、こうした理由があるんです。
ただし、これは日光が当たる場所に設置した場合の話です。北側や日陰に設置した場合は、この温室効果が得られにくくなりますので、設置場所は慎重に検討してください。洗濯物干しをメインの用途として考えるなら、できるだけ日当たりの良い場所に設置することをおすすめします。

冬は空気が乾燥しているので意外と乾く
「冬は気温が低いから洗濯物が乾きにくい」と思っている方は多いかもしれません。しかし、実は冬は空気が乾燥しているので、温度が低くても意外と洗濯物は乾くんです。部屋干しをしていても、思ったより早く乾いた経験はありませんか?それは、冬の乾燥した空気が洗濯物の水分を吸い取ってくれているからなんです。
テラス囲いで干すと、この乾燥した空気に加えて日光の暖かさも加わります。結果として、外で干すよりも効率よく乾かすことができます。もちろん、曇りの日や雨の日は乾きにくくなりますが、晴れた日であれば想像以上に早く乾くことに驚かれる方も多いですね。
室内干しとの違いは、やはり日光が直接当たるかどうかです。室内干しでは日光の恩恵を受けにくいですが、テラス囲いなら太陽の暖かさをダイレクトに受けることができます。これが乾きの良さにつながっているんです。
花粉やホコリから洗濯物を守れる
冬の終わり、2月後半から3月にかけて、花粉の季節がやってきます。花粉症の方にとって、この時期の洗濯物干しは本当につらいですよね。せっかく乾いた洗濯物に花粉がびっしり付いてしまう。取り込むときに花粉を室内に持ち込んでしまう。外干しをあきらめて部屋干しにすると、今度は生乾き臭が気になる。
テラス囲いがあれば、窓を閉めた状態で洗濯物を干すことができます。外気と遮断された空間で干せるので、花粉やホコリが洗濯物に付着するのを防ぐことができるんです。これは花粉症の方にとって本当に大きなメリットですね。黄砂やPM2.5が気になる時期にも同様に効果を発揮します。
また、急な雨でも慌てる必要がありません。外出中に雨が降っても、テラス囲いの中なら洗濯物が濡れる心配はありません。天候を気にせず洗濯物を干しておけるのは、精神的にもとても楽になりますよ。

効率よく乾かすコツと換気の考え方
- 日が出ている間に干して日が落ちる前に取り込む
- 日中は住宅側の履き出し窓を開けて暖気を取り込む
- サーキュレーターで空気を循環させる
- 除湿器を使う場合はデシカント式がおすすめ
日が出ている間に干すのがベスト
冬のテラス囲いで洗濯物を効率よく乾かすためには、いくつかのコツがあります。まず最も大切なのは、日が出ている間に干すということです。先ほどお伝えしたように、日光が当たっている間はテラス囲いの中が暖かくなり、洗濯物が効率よく乾きます。
理想的なサイクルは、朝のうちに洗濯物を干して、日が落ちる前に取り込むこと。日が落ちると、テラス囲いの中も急激に冷えてしまいます。暖房設備がないテラス囲いでは、日没後は外気温とほぼ同じになってしまうので、この点は覚えておいてください。
もちろん、仕事などで日中に取り込めない場合もあるでしょう。その場合でも、朝干しておけば日中の暖かい時間帯にかなり乾いていますので、夜に取り込んでも問題ないことが多いです。ただ、できれば日が落ちる前に取り込むのがベストですね。
室内の窓を開けて暖かい空気を取り込む
これは意外と知られていないコツなのですが、日中は住宅側の履き出し窓を開けておくことをおすすめします。なぜかというと、日光で暖まったテラス囲いの暖かい空気を室内に取り込めるからです。
テラス囲いと室内をつなげておくことで、暖かさを無駄にせず、部屋の暖房効率も少し上がります。せっかく太陽が温めてくれた空気を、テラス囲いの中だけに閉じ込めておくのはもったいないですよね。室内とつなげることで、自然の暖房として活用することができます。
また、空気が循環することで洗濯物の乾きも良くなります。閉め切った空間だと湿気がこもりやすくなりますが、室内とつなげておくことで湿度が分散されます。冬場は室内が乾燥しがちなので、洗濯物から出る湿気がちょうど良い加湿効果になることもありますよ。
サーキュレーターで空気を循環させる
洗濯物から出る水分がテラス囲いの中に溜まってしまうと、いくら暖かくても乾きにくくなります。そこでおすすめなのが、サーキュレーターを使って空気を循環させることです。風を当てることで洗濯物の周りの湿った空気が入れ替わり、乾きが格段に良くなります。
先ほどお伝えしたように、室内の窓を開けておけば、サーキュレーターの風が室内にも湿気を送り込んでくれます。冬場の室内は乾燥しがちなので、洗濯物の湿気がちょうど良い加湿効果を発揮してくれるんです。加湿器を使わなくても、自然に室内の湿度を保てるというわけですね。
サーキュレーターは、洗濯物に直接風を当てるよりも、部屋全体の空気を循環させるように置くのがコツです。首振り機能を使って、まんべんなく風が行き渡るようにすると効果的ですよ。

除湿器を使う場合の注意点
除湿器を使って洗濯物を乾かそうと考えている方もいらっしゃるかもしれません。その場合、1つ注意点があります。除湿器には主に「コンプレッサー式」と「デシカント式」の2種類があるのですが、コンプレッサー式は低温では効率が落ちたり、動作しなかったりすることがあります。
冬のテラス囲いは、日が当たれば暖かいですが、曇りの日や夕方以降は気温が下がります。そのような環境でコンプレッサー式の除湿器を使っても、うまく動作しない可能性があるんです。購入前に、必ず動作温度を確認しておくことをおすすめします。
一方、デシカント式の除湿器は、内部でヒーターを使って除湿するため、低温でも動作するものが多いです。冬のテラス囲いで使うなら、デシカント式を選んだ方が安心ですね。ただし、ヒーターを使う分、電気代はコンプレッサー式より高くなる傾向があります。
後悔しないサイズ選びのポイント
- 出幅は最低4尺(1.2m)以上を確保する
- 快適に使いたいなら6尺(1.8m)がおすすめ
- サイズ2倍でも金額は1.2倍程度で済む
- 後から拡張はできないので最初からゆとりを
3尺(90cm)は狭すぎて後悔する
テラス囲いのサイズ選びで、意外と後悔する方が多いポイントがあります。それは「少しでも安くしたいから、小さいサイズを選んだ」というケースです。確かに、テラス囲いは決して安い買い物ではありません。最小構成でも50万円ほど(商品代の割引後+基本施工費+消費税)かかります。できるだけ費用を抑えたいという気持ちはよくわかります。
しかし、出幅3尺(約90cm)だと、正直言って狭すぎます。洗濯物を干したら、人が通るスペースがほとんどなくなってしまいます。干すときも取り込むときも動きづらく、毎日使うものなのでストレスが溜まってしまいます。また、物干し竿を2本掛けたいのにスペースが足りない、ちょっとした収納スペースすら確保できない、といった不満の声をよく聞きます。
洗濯物干しをメインの用途として考えるなら、出幅は最低でも4尺(約1.2m)以上を確保することを強くおすすめします。これが後悔しないための最低ラインだと考えてください。

快適に使いたいなら6尺(1.8m)がおすすめ
可能であれば、出幅6尺(約1.8m)のサイズをおすすめします。6尺あると、テラス囲いの中でゆったりと動けます。洗濯物を干した状態でも、中を歩いて移動できるので、ストレスなく作業ができます。物干し竿を2本掛けても余裕がありますし、ちょっとした収納スペースも確保できます。
「でも、大きいサイズは高いんじゃ…」と思われるかもしれません。ここで知っていただきたいのが、サイズが2倍になっても、金額は2倍にならないということです。具体例を見てみましょう。間口1.5間(約2.7m)で比較すると、出幅3尺(面積約2.4㎡)は概算51万円、出幅6尺(面積約4.8㎡)は概算61万円です。
面積は2倍になりますが、金額は約10万円アップ、つまり1.2倍程度で済むんです。なぜこのような差になるかというと、基本的な施工費(足場代、運搬費、人件費など)はサイズに関わらずほぼ変わらないからです。増えるのは材料費だけなので、大きくしても金額の上昇は比較的緩やかなんですね。

後から拡張はできないので最初からゆとりを
「最初は小さくしておいて、後から大きくすればいい」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし残念ながら、テラス囲いは後から拡張することができません。大きくしたい場合は、一度撤去して新しく建て直す必要があります。当然、その分の費用も余計にかかってしまいます。
だからこそ、最初から必要なサイズをしっかり選ぶことが、長い目で見れば一番お得な選択なんです。10万円ほどの追加で、面積が2倍になり、快適さが格段にアップする。この投資は、日々の洗濯という毎日の作業を考えると、決して高くないと思います。
サイズで迷ったら、少し大きめを選んでおくことをおすすめします。「大きすぎた」という後悔より、「小さすぎた」という後悔の方が圧倒的に多いのが、この業界の現実です。
物干しオプションの選び方
- サニージュ本体には物干しが標準装備されていない
- たくさん干すなら吊り下げ物干し(耐荷重50kg)
- 側面付け物干しも耐荷重50kgで強度抜群
- 取り外し式は8〜15kgで少量向き
本体には物干しが付いていないという落とし穴
ここでとても重要なポイントをお伝えします。実は、LIXILのサニージュ本体には、物干し竿を掛ける装備が標準で付いていないんです。「洗濯物を干すつもりでテラス囲いを設置したのに、竿を掛ける場所がない!」という事態になりかねません。
これは意外と見落としがちなポイントです。テラス囲い=洗濯物干しスペースというイメージが強いので、当然物干しが付いているものだと思い込んでしまうんですね。しかし実際には、物干しはオプションとして別途追加する必要があります。
せっかくテラス囲いを設置するなら、物干しオプションは必ず検討してください。特に洗濯物干しをメインの用途として考えている場合は、物干しなしでは本末転倒になってしまいます。設置業者と打ち合わせる際に、必ず物干しオプションについても確認するようにしましょう。
洗濯物をたくさん干すなら強度重視で選ぶ
物干しオプションにはいくつかの種類がありますが、洗濯物をたくさん干す場合は、強度の高いタイプを選ぶことをおすすめします。具体的には、「吊り下げ物干し Aセット」と「側面付け物干し」の2つがおすすめです。
吊り下げ物干し
Aセットは、屋根から吊り下げるタイプで、竿を4本掛けることができます。耐荷重は50kg。かなりの量の洗濯物を干しても安心の強度です。家族が多い方や、洗濯物の量が多い方にぴったりですね。取り外しはできませんが、その分しっかりした作りになっています。
側面付け物干しは、テラス囲いの側面の枠に取り付ける固定式タイプです。こちらも耐荷重50kgと強度は十分。高さ調整ができるタイプもあり、使い勝手も良好です。吊り下げタイプと側面付けを組み合わせて使う方も多いですね。

取り外し式は強度が低いので用途に応じて選択
物干しオプションには、取り外しができるタイプもあります。可動竿掛け(耐荷重15kg)やクリーンハンガー(耐荷重8kg)などがそれにあたります。使わないときに取り外せるので、スッキリした空間を保ちたい方には魅力的に映るかもしれません。
しかし、取り外しができるということは、その分固定が弱いということでもあります。耐荷重を見ていただければわかる通り、8〜15kg程度と、吊り下げ式や側面付け式の50kgと比べるとかなり低くなっています。洗濯物をたくさん干すには、正直なところ心もとないですね。
「たまに使う程度」「少量だけ干す」という場合には取り外し式でも問題ありませんが、メインの洗濯物干し場として毎日使うなら、強度の高い吊り下げ物干しか側面付け物干しを選ぶことを強くおすすめします。毎日の洗濯という作業だからこそ、しっかりした設備を選んでおきたいですね。

総括:冬の洗濯を快適にするサンルーム選びのポイント
この記事のまとめです。
- サンルーム(テラス囲い)があれば、寒い外に出なくても洗濯物が干せる
- 日光が当たる場所に設置すれば、真冬でもビニールハウスのように暖かくなる
- 冬は空気が乾燥しているので、温度が低くても意外と洗濯物は乾く
- 花粉やホコリから洗濯物を守れるので、花粉症の方にも最適である
- 効率よく乾かすには、日が出ている間に干して日が落ちる前に取り込むのがベスト
- 日中は住宅側の履き出し窓を開けて、暖かい空気を室内に取り込むと良い
- サーキュレーターで空気を循環させると乾きが格段に良くなる
- 除湿器を使う場合は、低温でも動作するデシカント式がおすすめである
- 出幅は最低4尺(1.2m)以上、できれば6尺(1.8m)を確保したい
- サイズが2倍になっても金額は1.2倍程度なので、最初からゆとりあるサイズを選ぶべき
- 後から拡張はできないので、サイズ選びは慎重に行う必要がある
- サニージュ本体には物干しが標準装備されていないので、オプション追加が必須である
- 洗濯物をたくさん干すなら、耐荷重50kgの吊り下げ物干しか側面付け物干しを選ぶ
- 取り外し式の物干しは耐荷重8〜15kgと低いので、メインの洗濯物干しには向かない
- 設置前にサイズと物干しオプションを必ず確認し、後悔しない選択をすることが大切である
