目隠しフェンスの工事費込み相場をプロが解説|パターン別の総額目安

「目隠しフェンスって、工事費込みで結局いくらかかるの?」

ネットで調べても、商品の定価しか出てこなくて、肝心の工事費込みの総額がよく分からない。こういうお悩みを持っている方は、本当に多いと思います。

しかも目隠しフェンスは、種類だけでも20種類以上。高さも60cmから最大3mまで選べて、カラーもアルミ色が6種類、木調が8種類。さらに工事の条件によって金額が大きく変わるため、事前に相場を知らずに見積もりを取ると、「え、こんなにするの?」と驚かれる方が後を絶ちません。

この記事では、エクステリア業界約20年の経験をもとに、目隠しフェンスの工事費込みの相場をパターン別に詳しく解説します。一番人気のフェンスAB YS3型(横スリット)を基準に、幅6mの条件で統一した実際の相場をお伝えしますので、見積もりを取る前の参考にしていただけたらと思います。

この記事のポイント
  • 目隠しフェンスの工事費込み相場をパターン別に紹介(10万円台〜35万円)
  • 木調カラーはたった1.5万円のプラスで外観が大きく変わる
  • 金額が跳ね上がる5つの原因を事前に把握できる
  • プロが実際におすすめする目隠しフェンス3選を解説
この記事の執筆者

コウケンNET 池本

エクステリアの全国販売約20年、対応件数は約6万件。誠実な対応とプロとしてお客様のためになる提案を一番大切にしています。目隠しフェンスの相場や選び方で迷っている方の「後悔しない選択」をサポートします。

目次

目隠しフェンスの基礎知識|種類と高さの決め方

  • 目隠しフェンスには3つのタイプがあり、目隠し率が大きく異なる
  • 高さの決め方は「高低差」がポイントになる
  • ブロック上の設置には2.2mまでという制限がある

目隠しフェンスの3タイプと目隠し率の違い

相場の話に入る前に、目隠しフェンスの基本をおさらいしておきます。目隠しフェンスは、大きく分けると3つのタイプがあります。

1つ目が「ルーバータイプ」です。羽根が斜めに重なっていて、視線を完全にシャットアウトしながら風を通す構造になっています。目隠し率は100%。プライバシーを最優先にしたい方に一番人気のタイプですね。LIXILのフェンスABだと、YL2型やYL3型がこれにあたります。

2つ目が「スリットタイプ」です。板と板の間にわずかな隙間があるデザインで、目隠し率は80〜90%。完全には隠しきれないのですが、そのぶん圧迫感が少なくて、見た目もすっきりしています。横スリットのYS3型は、実はフェンスABの中で一番人気の商品です。コスパが非常に良いんですよね。縦スリットのTS2型も人気があります。縦のラインは斜めからの視線に特に強いという特徴があり、歩きながら覗くような視線をしっかり遮ってくれます。

3つ目が「格子タイプ」です。目隠し率は約50%前後で、光と風をしっかり通します。完全な目隠しというよりは、敷地の境界をおしゃれに仕切りたい場合に選ばれることが多いタイプです。

今回の相場は、一番人気のYS3型(横スリット)を基準にして見ていきます。ルーバータイプとの金額差も合わせてお伝えしますので、ルーバーをご検討の方も参考にしていただけます。

高さの決め方|高低差と2.2mの上限を理解する

続いて、高さの決め方です。ここが金額に大きく影響してきます。

道路からの歩行者の視線を遮るには、地面から180cmが目安です。身長が高い方でも、目の位置は170〜175cmくらいですので、180cmあればほとんどの視線をカットできます。

ただし、ここで大事なのが「高低差」です。お庭が道路より50cm高い場合は、フェンス自体は130cmでOKです。地面からの合計が180cmになりますからね。逆にお庭が道路より低い場合は、180cm以上のフェンスが必要になります。実際に外から見て「どこまで見えるか」を確認するのが一番確実です。

そしてもう一つ、非常に重要なルールがあります。ブロックの上にフェンスを設置する場合、ブロックとフェンスを合わせた高さの上限は2.2mです。一般的なブロック6段で約120cm、その上に載せられるフェンスは最大100cm。合計で2.2mが限界になります。

これ以上の高さが必要な場合は、ブロックではなく「独立基礎」という方法になります。独立基礎なら専用の太い柱を使って最大3mまで対応できますが、工事費がかなり上がります。具体的な金額はこの後の相場で詳しく見ていきましょう。

パターン別の工事費込み相場|フェンスAB YS3型・幅6m基準

  • 基準は一番人気のYS3型(横スリット・目隠し率89%)で統一
  • ブロック上アルミ色なら10万円台〜、独立基礎は30万円台〜
  • 木調カラーは片面木調でプラス1.5万円とコスパが良い
  • ルーバータイプYL2型との差額も各パターンで紹介

基準はフェンスAB YS3型|一番人気でコスパ最強の商品

ここからが本題です。目隠しフェンスの工事費込みの相場を見ていきます。

今回は、一番人気のフェンスAB YS3型を基準に、幅6m・コア抜きなしの条件で統一しています。一般的なお庭の道路に面した部分を目隠しするイメージですね。商品の割引や基本工事、消費税を含んだ実際の相場です。

YS3型は横スリットのデザインで、目隠し率は約89%。完全には隠れませんが、正面からの視線はかなりしっかり遮ってくれます。価格もフェンスABの中で非常にリーズナブルなので、まず基準として覚えておいてください。

なお、ルーバータイプのYL2型にした場合の差額も各パターンで併記していますので、ルーバーをご検討の方はそちらも合わせてご確認ください。

パターン①②|ブロック上のアルミ色(T-8・T-12)

まずは一番シンプルで安いパターンから見ていきましょう。

パターン①は、既存のブロックの上に、アルミ色のYS3型を高さ80cm(T-8)で取り付けるパターンです。敷地の境界をはっきりさせたい、軽い目隠しがあればOKという方向けですね。工事費込みの相場は、10万円〜12万円くらいです。ルーバータイプのYL2型にした場合は、ここからプラス2万円くらい上がります。

パターン②は、こちらが一番多いボリュームゾーンです。ブロック3段(60cm)の上にT-12(高さ120cm)を載せると、合計で約1.8m。歩行者の視線はほぼカットできます。工事費込みの相場は、15万円〜16万円くらいになります。YL2型にした場合は、プラス2万円くらいです。

特にパターン②のT-12は、目隠しとしての実用性と価格のバランスが非常に良く、多くのお客様がこのパターンを選ばれています。

パターン③|木調カラーの差額はたった1.5万円

パターン②と同じブロック3段+T-12の条件で、カラーだけ木調に変えた場合です。住宅の外観に合わせて木の温かみを出したいという方は非常に多いですね。

木調カラーには「片面木調」と「両面木調」があります。片面木調は、外から見える側だけ木目で、家側はアルミ色。コストを抑えながら見た目の印象を大きく変えられるので、最近は非常に人気があります。両面木調は、家の中から見た時も木目が楽しめるタイプ。こだわりたい方はこちらですね。

気になる金額ですが、片面木調にすると16.5万円〜17.5万円、両面木調だと17万円〜18万円くらいです。アルミ色のパターン②と比べると、片面木調でプラス1.5万円、両面木調でプラス2万円くらいの差です。

たった1.5万円で家の外観がガラッと変わるわけですから、片面木調は本当にコスパの良い選択肢だと思います。人気のカラーはオーク(明るすぎず暗すぎない万能カラー)、クリエモカ(落ち着いた茶色系)、チェリーウッド(赤みのある高級感)あたりですね。住宅の外壁やウッドデッキの色に合わせて選ぶのがポイントです。

なお、YL2型のルーバータイプにした場合は、さらにプラス4万円くらいの差額になります。

パターン④|独立基礎で高さ2m(32万〜35万円)

ここからガッツリ金額が変わってきます。

ブロック+フェンスの2.2m制限を超えたい場合や、既存のブロックが古くて上にフェンスを載せられない場合は、ブロックを使わない独立基礎での施工になります。独立基礎は、柱1本ごとに地面を掘ってコンクリートの基礎を作り、そこに専用の太い柱を立てる方法です。ブロックの上に載せるのとは全く別の工事になりますので、工事の手間もかなり変わってきます。

今回は高さ2mでアルミカラーの場合。工事費込みの相場は、32万円〜35万円くらいです。パターン②の15万円前後と比べるとかなり上がりますね。

「そんなに高くなるの?」と思われるかもしれません。ですが、独立基礎はブロック上の施工とは工事内容が根本的に異なります。柱1本ごとに地面を掘る、コンクリートを打つ、専用の太い柱を立てる。材料費だけでなく工事の手間も大幅に増えるため、この金額差は致し方ない部分です。

ただ、2mの高さがあれば道路からの視線は完全にカットできますし、お庭でのプライバシーは格段に向上します。特にリビング前で人目を気にせずくつろぎたいという方には、独立基礎でしっかり目隠しする価値は十分にあると思います。

YL2型にした場合は、プラス3万円くらいです。

パターン⑤|フェンスAA(フル木調)で30万〜32万円

最後に、最上位グレードのフェンスAAです。

フェンスABの木調は、パネル部分だけが木目で、柱やフレームはアルミ色のままです。フェンスAAは、柱からフレームからキャップまで、すべてが木調で統一されています。家具のような上質感で、ファサードの印象がガラッと変わります。メタル調のカラーもあって、経年変化した鉄の風合いを再現した非常にかっこいいデザインも選べます。

ただし、金額もそれなりに上がります。パターン②と同じブロック3段+T-12の条件で、フェンスAAの横スリットタイプにした場合、工事費込みの相場は30万円〜32万円くらいです。フェンスABのアルミ色と比べると、同じ長さで約2倍の金額になることもあります。

毎日目にするものだからこそ、デザインにこだわりたいという方には間違いなく満足度の高い商品です。ただし、予算との相談は必要ですね。パターン②のアルミ色が15万円前後、フェンスAAが30万円超ですから、差額の約15万円をデザインに投資する価値があるかどうか、じっくり検討していただければと思います。

見積もり前に知っておきたい|金額アップの原因とプロのおすすめ

  • 金額が跳ね上がる5つの原因を事前に知っておくと安心
  • ルーバータイプ(YL2型)との差額は2万〜4万円が目安
  • プロが実際に現場でおすすめしている商品3選を紹介

金額が跳ね上がる5つの原因

ここまでパターン別の相場を見てきましたが、実際に見積もりを取ると「思っていたより高い」と感じることがあります。その原因は主に5つあります。見積もりを取る前に把握しておくと、業者さんとの打ち合わせがスムーズに進みますし、「この項目は何の費用ですか?」と質問もしやすくなります。

1つ目は、コア抜きです。既存のブロックの穴がモルタルで埋まっている場合、穴を開け直す必要があります。1か所あたり6,000円〜10,000円の追加費用です。今回ご紹介した相場にはこのコア抜き費用を含めていませんので、見積もりにこの項目があった場合は、その分が上乗せされます。中古住宅を購入された方や、既存のブロックが古い場合に該当することが多いですね。

2つ目は、独立基礎です。パターン④でもお伝えしましたが、ブロックを使わず地面から柱を立てる工事は、工事内容が全く異なるため金額が大きく変わります。

3つ目は、多段フェンスです。フェンスを2段、3段と重ねて高さを出す方法ですが、材料費も基礎の費用も倍以上になりますので、かなり高額になります。さらに独立基礎で高さが2.2mを超えると柱の本数が倍近くになるため、金額がさらに上がります。

4つ目は、ブロック積み直しです。既存のブロックが古くて強度が足りない場合、解体して新しく積み直す必要があります。これが一番高くなるケースですね。ブロックの解体費用、残土処分費、新しいブロックの材料費と施工費、すべてが加算されます。

5つ目は、高級モデルの選択です。フェンスAAにする、あるいはGスクリーンのような専用の高尺商品を選ぶと、材料費が大きく変わります。

これら5つの原因が重なると、当初の想定より20万円、30万円と上がることもあります。見積もりを見たときに「なぜこの金額なのか」を理解するためにも、この5つは頭に入れておいていただきたいポイントです。

ルーバータイプ(YL2型)はプラス2万〜4万円

「完全に視線を遮りたい」という方には、ルーバータイプのYL2型がおすすめです。目隠し率100%で、外からの視線を完全にシャットアウトしてくれます。

気になるのはYS3型(横スリット)との差額ですよね。各パターンでの差額をまとめると、以下のようになります。

パターン①のT-8アルミ色の場合、YL2型にするとプラス2万円。パターン②のT-12アルミ色の場合もプラス2万円。パターン③の木調の場合はプラス4万円。パターン④の独立基礎の場合はプラス3万円です。

多段柱でなければプラス2万円〜4万円の範囲内に収まります。目隠し率89%のYS3型と100%のYL2型、この差をどう考えるかはお住まいの環境次第です。道路から近い場合や、お隣との距離が近い場合は、YL2型の完全目隠しの安心感は大きいと思います。

ちなみに、YL2型を片面木調にすると、コストを抑えながら見た目の満足度もぐっと上がります。外から見える側だけ木目になるので、道路側からの印象が格段に良くなります。コスパとデザインを両立させたい方には、YL2型の片面木調がイチオシの組み合わせです。

プロがおすすめする目隠しフェンス3選

最後に、エクステリア業界約20年の経験の中で、私が実際にお客様によくおすすめしている商品を3つご紹介します。

コスパ重視ならフェンスAB YS3型です。今回の相場でも基準にした商品ですね。横スリットのデザインで目隠し率が約89%。フェンスABの中で非常にリーズナブルで、木調カラーも選べます。迷ったらまずこの商品を検討してみてください。どの現場でも安定して満足度が高い、まさに万能選手です。

プライバシー最優先ならフェンスAB YL2型です。ルーバーで目隠し率100%。YS3型より金額は上がりますが、視線を完全にシャットアウトしたい方にはこちらです。片面木調にすると、コストを抑えながら見た目の満足度もぐっと上がります。道路に面したリビング前など、しっかり隠したい場所にはYL2型を選んでおけば間違いないでしょう。

とことんこだわりたいならフェンスAAです。柱まで木調で統一された仕上がりは本当に美しく、家具のような上質感は別格です。金額は上がりますが、毎日目にするものですから、満足度は間違いなく高くなります。フェンスAAの仕上がりをぜひ一度ご覧いただきたいですね。

どの商品を選ぶかは、「どこまで隠したいか」「予算はどのくらいか」「デザインにどこまでこだわるか」、この3つのバランスで決まります。迷った場合は、まずYS3型の見積もりをベースにして差額を比較してみると判断しやすくなります。

総括:目隠しフェンスの工事費込み相場と選び方のポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • 目隠しフェンスは種類・高さ・カラー・工事条件で金額が大きく変わる
  • 基準はフェンスAB YS3型(横スリット・目隠し率89%・一番人気)である
  • ブロック上T-8(80cm)のアルミ色で10万〜12万円が最安パターンである
  • ブロック上T-12(120cm)のアルミ色で15万〜16万円がボリュームゾーンである
  • 片面木調はプラス1.5万円、両面木調はプラス2万円で外観が大きく変わる
  • 独立基礎で高さ2mにすると32万〜35万円まで上がる
  • フェンスAA(フル木調)はブロック上T-12で30万〜32万円である
  • ルーバータイプYL2型との差額は多段柱でなければプラス2万〜4万円である
  • 金額が上がる5大原因はコア抜き・独立基礎・多段フェンス・ブロック積み直し・高級モデルである
  • コスパ重視ならYS3型、完全目隠しならYL2型、こだわり派ならフェンスAAがおすすめである
  • 片面木調のYL2型はコスパとデザインを両立できるイチオシの組み合わせである
  • 見積もり前にこの記事の相場を把握しておくと業者との打ち合わせがスムーズに進む
  • 高低差によって必要なフェンスの高さが変わるため現地確認が重要である
  • ブロック+フェンスの合計高さは2.2mまでという制限がある
  • 2.2mを超える高さが必要な場合は独立基礎を検討する必要がある

目隠しフェンスは、お庭のプライバシーを守り、日々の暮らしの快適さを大きく向上させてくれる商品です。ただ、種類や工事条件によって金額が大きく変わるため、事前に相場を把握しておくことがとても大切です。

この記事でご紹介したパターン別の相場を頭に入れてから見積もりを取っていただければ、業者さんとの打ち合わせもスムーズに進むと思います。ご質問やご相談がありましたら、お気軽にコウケンNETまでお問い合わせください。約20年の経験をもとに、お客様の現場に合った最適なプランをご提案させていただきます。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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