【目隠しフェンス】失敗しない選び方5ステップ|プロが順番と注意点を徹底解説

目隠しフェンスを選ぶとき、「どれを選べばいいかわからない」「商品が多すぎて決められない」と悩んでいませんか。実際、フェンスABだけでも8種類あり、高さは5パターン、木調にするかアルミにするかで3段階、さらにブロックの高さによって設置できるフェンス高さが変わってきます。この複雑さが原因で、20万円、30万円の買い物をしたのに「もっとこうすればよかった」と後悔される方が本当に多いのです。

この記事では、エクステリア業界約20年の経験をもとに、目隠しフェンスで失敗しないための「選び方の順番」を5つのステップで完全解説します。特に、高さの制限や目隠し率の違いなど、知らないと後悔するポイントも詳しくお伝えしていきます。

この記事のポイント
  • 目隠しフェンスは「選ぶ順番」を間違えると失敗しやすい
  • ブロック上に設置できるフェンスは最大1.2mまでという制限がある
  • 目隠し率は100%・80%・60〜70%の3タイプから用途で選ぶ
  • 迷ったらフェンスAB YL2型(片面木調・高さ180cm)がおすすめ
目次

まず「何を隠したいか」を明確にしよう|STEP1の重要性

  • 道路からの視線、隣家からの視線、上からの視線の3パターンを確認
  • 視線の高さと角度でフェンスの仕様が決まる
  • 「なんとなく目隠しがほしい」で始めると失敗する理由

視線の種類によって最適解が変わる

目隠しフェンス選びで最も大切なのは、「何を隠したいか」を最初に明確にすることです。よくある失敗パターンは、「なんとなく目隠しがほしい」という曖昧な理由で商品選びを始めてしまうケースです。これは絶対に避けてください。

なぜかというと、フェンスは「高さ」「目隠し率」「設置場所」によって最適解がまったく変わってくるからです。道路からの歩行者の視線を遮りたいのか、隣家の2階の窓からの視線が気になるのか、それとも近くのマンションの上階から見下ろされるのが嫌なのか。この3つでは、必要なフェンスの仕様が全然違ってきます。

道路からの歩行者の視線であれば、地面から180cmくらいのフェンスで大体カットできます。しかし、マンションの上階からの視線は、正直なところフェンスだけでは限界があります。この場合は、テラス屋根やカーポートを使って上からの視線を遮る方法を検討した方がいいでしょう。

外構スタイルの変化と目隠しフェンスの役割

外構スタイルは、20〜30年前は「クローズ外構」といって、ブロックやフェンスで家全体を囲うスタイルが主流でした。しかし最近は「オープン外構」、つまりあまり囲わないスタイルが流行っています。金額も安いですし、周りから見えるので防犯上も良いとされています。

ただ、オープン外構にしたものの「視線が気になって庭でくつろげない」というご相談がすごく多いのです。だからこそ、今の主流になっているのが「セミオープン外構」。基本はオープンだけど、リビング前など必要な場所だけ目隠しをするスタイルですね。この記事では、このセミオープン外構を実現するための目隠しフェンスの選び方を解説していきます。

設置場所と高さを決める|STEP2で知っておくべき施工上の制限

  • 基本目安は地面から180cmで歩行者の視線をカット
  • ブロック上フェンスは最大1.2m、合計2.2mまでという制限
  • 独立基礎を使えば最大3mまで対応可能

高さの決め方|高低差を意識する

まず高さの決め方なんですが、基本的な目安としては、地面から180cmあれば、道路からの歩行者の視線をカットできます。なぜかというと、身長180cmの人でも、目の位置って170〜175cmくらいなんですね。なので、180cmあればほとんどの人の視線は遮れます。

ここで重要なのが「高低差」です。道路と庭の高さが同じ場合は、シンプルに180cmのフェンスが必要です。でも、庭が道路より高い場合は、その分フェンスは低くできます。例えば、庭が道路より50cm高ければ、フェンスは130cmでも実質180cmの目隠し効果が得られます。

逆に、庭が道路より低い場合は、もっと高いフェンスが必要になります。また、リビングの床って通常、地面から50cmくらい高いですよね。なので、リビングの中まで隠したい場合は、2m以上の高さが必要になることもあります。現場によって全然違うので、実際に外から見て「どこまで見えるか」を確認するのが一番確実です。

知らないと後悔する施工上の制限

ここからが非常に重要です。フェンスの高さには制限があることを、知らない方がすごく多いんですね。

まず、ブロックの上にフェンスを設置する場合、設置できるフェンスは高さ1.2m(T12)までです。1.4mのT14というのもあるんですが、これは一般的なブロック上には設置できません。新築時に専用のブロックを設置する必要があります。

さらに、ブロックとフェンスを足した合計の高さが2.2mまでという決まりがあります。例えば、ブロック5段(1m)+フェンス1.2m=合計2.2mはOKです。ブロック6段(1.2m)+フェンス1m=合計2.2mもOKです。でも、ブロック6段+フェンス1.2mで合計2.4mというのはNGなんです。

2.2m以上が必要なら独立基礎を検討

じゃあ2.2m以上の高さがほしい場合はどうするかというと、「独立基礎」という方法を使います。これはブロックを使わずに、地面に直接柱を立てる方法です。「多段柱」を使ってフェンスを上下に重ねることで、最大3mくらいまで対応可能です。

ただし、独立基礎は工事費が上がります。柱1本あたり10,000〜20,000円くらいかかります。そして既存のブロックが使えないので、ブロックの内側にフェンスの柱を立てることになって、敷地が若干狭くなってしまいます。この点は後ほどの見積もり注意点で詳しくお話しします。

目隠し率を決める|STEP3でデザインと機能のバランスを取る

  • ルーバータイプは目隠し率100%で完全に視線をカット
  • スリットタイプは約80%で開放感を残しつつ目隠し
  • 格子タイプは60〜70%で仕切り程度の目隠し

ルーバータイプ|目隠し率100%でしっかり隠す

フェンスのデザインによって、視線を遮る割合が違います。まず、ルーバータイプは目隠し率100%で、一番人気です。見た目は完全に目隠しになっているんですが、実は断面に隙間があって、風が抜ける構造になっています。目隠し率100%なんですけど、完全な板ではないので少し通気性があります。

おすすめ商品としては、フェンスAB YL2型がイチオシです。木調カラーが選べて、一番バランスがいい商品ですね。予算を抑えたい場合は、フェンスAB YL3型もあります。こちらはアルミ色のみですが、ルーバータイプでは最安値です。迷ったらYL2型を選んでおけば間違いないでしょう。

スリットタイプ|開放感と目隠しのバランス

スリットタイプは目隠し率約80%で、少し隙間があるタイプです。完全に見えなくはないんですが、その分圧迫感が少なくて、開放感があります。おすすめは、フェンスAB YS3型の横スリットです。圧倒的に人気No.1で、コスパ最強です。

また、フェンスAB TS2型の縦スリットも実はすごく優秀なんです。TS2型の何がいいかというと、斜めからの目隠し効果が非常に高いんですね。正面からは少し見えますが、人って歩きながら見るので、角度がつきます。そうすると縦格子の厚みで向こう側が見えなくなるんです。なので、横スリットよりも実際の目隠し効果が高いケースが多いんですね。圧迫感を減らしつつ、しっかり目隠ししたいという方には、TS2型がおすすめです。

TS2

格子タイプ|開放感重視の方向け

格子タイプは目隠し率60〜70%で、隙間が大きいタイプです。かなり開放感があります。「完全には隠さなくていいけど、なんとなく仕切りがほしい」という場合に向いています。フェンスAB TR1型なんかがこれに当たりますね。しっかり目隠しをしたい方には向いていませんが、圧迫感が苦手な方には選択肢として検討の価値があります。

デザイン・カラーと見積もり注意点|STEP4・5で最終決定

  • 木調かアルミ色かで約2〜5万円の価格差が生まれる
  • 工事費が上がる5つのケースを事前に把握しておく
  • 高尺フェンスが必要な場合は専用商品も検討する

木調かアルミ色か|価格と見た目のバランス

STEP4はデザイン・カラーを選ぶ段階です。ここでやっとデザインの話になります。大きな選択肢としては「木調にするか、アルミ色にするか」ですね。

価格を比較してみましょう。6m・高さ1mで設置した場合の概算です。アルミ色(シャイングレー/ブラック)は約16万円〜、片面木調は約18万円〜、両面木調は約21万円〜、フェンスAA(総木調)は約31万円〜です。けっこう差がありますよね。

ここで覚えておいてほしいのが、フェンスABの木調は「パネル部分だけ」だということです。枠や柱はアルミ色のままなんですね。「枠も柱も全部木調にしたい」という場合は、フェンスAAを選ぶ必要があります。ただし、価格は上がります。

あと、2024年から片面木調タイプが出ました。これは外側だけ木調で、家側はアルミ色というタイプです。両面木調よりもコストを抑えられるので、コスパ重視の方にはおすすめですね。カラーについては、2025年に新色のダスクグレーとオークが追加されています。どちらも人気なので、ショールームで実物を見てみることをおすすめします。

見積もりで驚かないために|工事費が上がる5つのケース

最後、STEP5は見積もりで注意すべきポイントです。フェンスの見積もりって、びっくりするくらい金額が上がることがあるんですね。それには理由があります。

まず、コア抜きです。既存のブロックの穴がモルタルで塞がれている場合、新しく穴を開ける工事が必要になります。これが1本あたり6,000〜10,000円くらいかかります。

次に、独立基礎です。ブロックがない、またはブロックが古くて強度が足りない場合は、地面に直接柱を立てます。これは1本あたり10,000〜20,000円くらいかかります。

多段フェンスも工事費が上がる要因です。高さ2m以上のフェンスが必要な場合、フェンスを上下に重ねる「多段柱」を使います。材料費も基礎工事費も上がりますので、かなり高くなります。ただ、ここで一つ豆知識なんですが、背の高いフェンスが必要な場合、GスクリーンやプログコートフェンスといったP最初から高尺用に設計された商品を選んだ方が、実は安くなるケースがあります。

ブロック積み直しは一番高くなるパターンです。既存のブロックが古すぎて使えない場合、基礎からやり直しになります。

上位機種の選択も費用に影響します。フェンスABからフェンスAAに変えるだけで、8mの場合で約12万円くらい差が出ます。

コストを抑えるコツ

コストを抑えるコツとしては、まず木調が欲しいなら片面木調を選ぶこと。両面木調よりも約3万円安くなります。そして、全周囲やらずに、必要な場所だけに絞ること。リビング前だけ、道路面だけ、など本当に目隠しが必要な箇所に限定すれば、大幅にコストを抑えられます。この2つを意識してみてください。

総括:目隠しフェンスは5ステップで失敗なく選べる

この記事のまとめです。

  • 目隠しフェンスは設置すればプライベート空間を確保できる優れた商品である
  • 選ぶ順番を間違えると後悔につながりやすい
  • STEP1では何を隠したいか明確にすることが最も重要である
  • 道路からの視線、隣家からの視線、マンション上階からの視線で対策が異なる
  • STEP2では高さの制限を理解することが必須である
  • ブロック上に設置できるフェンスは最大1.2mまでという制限がある
  • ブロック+フェンスの合計高さは2.2mまでが基本である
  • 2.2mを超える場合は独立基礎を使えば最大3mまで対応可能である
  • STEP3では目隠し率100%・約80%・60〜70%から用途に合わせて選ぶ
  • ルーバータイプのYL2型が最もバランスが良くおすすめである
  • 縦スリットのTS2型は斜めからの目隠し効果が高い穴場商品である
  • STEP4では木調かアルミ色かを価格差を考慮して選ぶ
  • 片面木調は両面木調より約3万円安くコスパが良い
  • STEP5では工事費が上がる5つのケースを事前に確認しておく
  • 迷ったらフェンスAB YL2型の片面木調・高さ180cmを選べば間違いない
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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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