ウッドデッキを検討していると、必ずぶつかるのが「天然木と人工木、どっちを選べばいいの?」という悩みですよね。
ネットで調べると「人工木がおすすめ」という記事が圧倒的に多いですが、実は人工木にも意外な弱点があるんです。この記事では、エクステリア販売約20年の経験をもとに、天然木と人工木それぞれのメリット・デメリットを正直にお伝えし、あなたに合った「後悔しない選び方」を解説します。
夏場の表面温度問題や、熱対策ができるおすすめ商品まで、プロならではの視点でご紹介していきます。
- 天然木はハードウッドとソフトウッドの2種類があり、それぞれ特性が大きく異なる
- 人工木はメンテナンスが楽だが、夏場に60度以上になることがある
- 熱対策ができる人工木製品(デッキDC、樹ら楽ステージ昇温抑制カラー)がおすすめ
- プロとしての結論は「条件付きで人工木がおすすめ」
天然木ウッドデッキの種類とメリット・デメリット
- ハードウッド(広葉樹)の特徴と耐久性
- ソフトウッド(針葉樹)の特徴とメンテナンス
- 天然木ならではの魅力と注意点
ハードウッド(広葉樹)の特徴と耐久性
天然木のウッドデッキは、大きくハードウッドとソフトウッドの2種類に分かれます。ハードウッドは、ウリンやイペといった熱帯地域原産の広葉樹を指します。
ハードウッドの最大の特徴は、その圧倒的な耐久性です。適切に施工されたハードウッドデッキは15年から30年、ウリンに至っては50年以上持つとも言われています。さらに、木材自体に防腐・防虫成分が含まれているため、頻繁な塗装メンテナンスが必要ありません。密度が高く硬いので、シロアリの被害も受けにくいというメリットがあります。
ただし、デメリットもあります。まず価格が高いこと。人工木と同等か、それ以上の価格になることも珍しくありません。また、硬くて重いので加工が難しく、DIYには不向きです。専門業者への依頼が基本となります。経年で表面が荒れてくると、トゲが出る可能性がある点も注意が必要です。

ソフトウッド(針葉樹)の特徴とメンテナンス
一方、ソフトウッドは杉やヒノキといった針葉樹を指します。日本でも古くから建築材として使われてきた、馴染み深い木材です。
ソフトウッドの最大の魅力は、価格の安さと加工のしやすさです。天然木の中では最も手頃な価格で、柔らかいのでDIYにも適しています。特にヒノキは香りが良く、自然な木の風合いを楽しめるのも魅力的ですよね。
ただし、ソフトウッドには覚悟しておくべきことがあります。耐久年数は5年から10年程度と短めで、適切なメンテナンスをしないとさらに早く劣化します。毎年から3年に一度は防腐・防虫塗料の塗布が必要ですし、シロアリ対策も欠かせません。「天然木が好き」という気持ちだけでなく、継続的なメンテナンスを楽しめる方でないと、正直なところおすすめしにくい素材です。

天然木ならではの魅力と注意点
天然木デッキ全体に共通する魅力は、やはり「本物の質感」です。経年変化でシルバーグレーに変わっていく過程を楽しめるのは、天然木ならではの醍醐味といえます。人工木では決して再現できない、自然素材ならではの温かみがあります。
もう一つ、天然木デッキには「加工の自由度」という大きなメリットがあります。天然木は現場で自由にカットしたり加工したりできるので、お庭の複雑な形状に合わせた自由設計が可能です。職人さんの腕次第でオリジナルのウッドデッキが作れる、いわば「オーダーメイド」感覚ですね。
また、傷がついた場合も、天然木ならサンドペーパーでの研磨と再塗装で修復できます。経年劣化も「味」として楽しめる方には、天然木は最高の選択肢になるでしょう。
人工木ウッドデッキのメリット・デメリット
- 人工木の基本的なメリット
- 人工木の最大のデメリット:夏場の表面温度
- 熱対策ができるおすすめ商品
人工木の基本的なメリット
人工木は、木粉と樹脂(プラスチック)を混合して作られた素材です。「樹脂木」「再生木」とも呼ばれます。多くの方がウッドデッキを検討する際に真っ先に候補に挙がるのが、この人工木ではないでしょうか。
人工木のメリットは、なんといってもメンテナンスの楽さです。防腐剤の塗布や塗り替え作業は必要ありません。ただし「完全にメンテナンスフリー」というわけではなく、年に1〜2回程度はデッキブラシで水洗いして汚れを落とすお手入れは必要です。それでも天然木と比べれば、圧倒的に手間がかからないのは確かです。
樹脂成分のおかげで腐食にも強く、シロアリ被害のリスクも大幅に低いです。私自身、約20年間でシロアリ被害を見たことはありません。表面が均一なのでトゲが出ず、裸足でも安心して歩けます。耐久年数は一般的に15年から20年程度と言われており、実際に私が約20年前に販売した人工木デッキも、まだ現役で使われています。

人工木の最大のデメリット:夏場の表面温度
ただし、人工木には見過ごせない大きなデメリットがあります。それが「夏場の表面温度」です。
私も過去に動画で実験したことがあるのですが、真夏の直射日光下では、人工木デッキは60度以上になります。これは裸足で歩けないくらいの熱さです。一方、天然木のウッドデッキは同じ条件でも50度程度。10度以上の差があるんですね。
なぜこんな差が出るかというと、人工木は樹脂(プラスチック)成分が熱を吸収・蓄積しやすい性質を持っているからです。よく「子供やペットがいるなら人工木がおすすめ」と言われますが、夏場の熱さを考えると、単純にはおすすめできないんです。裸足で遊ぶ子供や、外に出てしまうペットにとって、60度超えのデッキは火傷のリスクがあります。
さらに、人工木は深い傷がつくと修復が困難です。浅い傷はサンドペーパーで補修できますが、天然木のように再塗装で傷を隠すことができません。また、規格が決まっているため、カット角度や柱の高さに制限があり、複雑な形状への対応には限界があります。

熱対策ができるおすすめ商品
では、人工木デッキで熱対策をするにはどうすればいいのでしょうか。答えは「熱対策がされた人工木製品を選ぶ」ことです。
LIXILさんの製品で言えば、まずおすすめなのが「デッキDC」です。熱伝導率が低い素材を採用していて、表面温度は同じでも体感では「熱い」ではなく「温かい」程度。まさに天然木と人工木のいいとこ取りです。高級感のあるデザインも魅力的ですね。
もう一つは「樹ら楽ステージの昇温抑制カラー」です。ペールウッド、ライトウッド、ミディアムウッドの3色は、太陽光を反射する顔料が使われていて、温度上昇が抑えられます。スタンダードな価格帯で熱対策ができるのが嬉しいですね。
また、デッキ自体の対策だけでなく、テラス屋根を付けたりオーニングで日よけをしたりすることで、直射日光を遮ることもできます。熱さ対策になるのはもちろん、雨の日でもデッキを使えるようになるので、活用の幅が一気に広がります。

価格比較と選び方のポイント
- 人工木と天然木の価格目安
- プロとしての結論:どちらを選ぶべきか
人工木と天然木の価格目安
ウッドデッキを検討する際、やはり気になるのは価格ですよね。具体的なイメージを持っていただくために、同じサイズで比較してみましょう。条件は、間口1.5間(2.7m)×出幅1.5m、地面が土の場合(束石必要)、工事費・消費税込みです。
まず人工木(LIXIL製品)の概算価格ですが、樹ら楽ステージで約24万円、デッキDSで約28万円、デッキDCで約29万円が目安です。グレードを上げても価格差は比較的小さいのが人工木の特徴です。機能やデザインで選びやすいですね。
天然木は業者さんによって価格差が大きいですが、目安として、ソフトウッド(杉・ヒノキなど)で約15万から25万円、ハードウッド(ウリン・イペなど)で約25万から35万円程度です。ソフトウッドは初期費用は安いですが、毎年から3年ごとの塗装費用がかかることを忘れないでください。ハードウッドは人工木と同等か、それ以上の価格になることもあります。
プロとしての結論:どちらを選ぶべきか
では結論です。私がプロとしておすすめするのは、人工木です。ただし、条件付きで。
ウッドデッキを検討されている方の多くは、「メンテナンスはしたくないけど、ウッドデッキは欲しい」という方なんですね。天然木が好きという方は、そもそもメンテナンスを苦にしない、むしろ楽しめる方なんです。私の経験上、こういった方は少数派という印象です。だから、多くの方にはメンテナンスが楽な人工木がライフスタイルに合っていると考えています。
ただし、先ほどお伝えしたとおり、人工木は夏場に非常に熱くなります。小さなお子様やペットがいるご家庭では、熱さ対策ができている商品を選ぶことを強くおすすめします。デッキDCや樹ら楽ステージの昇温抑制カラーを選べば、人工木のデメリットをカバーできます。一方、大人だけのご家庭であれば、スリッパを履いてデッキに出るという対応もできますので、必ずしも熱対策モデルでなくても問題ありません。
天然木が向いているのは、経年変化を楽しみたい方、DIYが好きな方、本物の質感にこだわる方、メンテナンスを苦にしない方、そして自由な形状にこだわりたい方です。こういった方には天然木、特にハードウッドがおすすめです。
総括:天然木と人工木、後悔しないウッドデッキ選びのポイント
この記事のまとめです。
- 天然木はハードウッドとソフトウッドの2種類がある
- ハードウッドは耐久年数15〜30年でメンテナンスほぼ不要だが価格が高い
- ソフトウッドは価格が安いが毎年〜3年ごとの塗装メンテナンスが必須
- 天然木は経年変化を楽しめ、加工の自由度が高い
- 人工木はメンテナンスが楽で耐久年数15〜20年
- 人工木は夏場に60度以上になることがあり、裸足で歩けない
- 天然木は同条件でも50度程度で、10度以上の差がある
- デッキDCは熱伝導率が低く体感温度が抑えられる
- 樹ら楽ステージの昇温抑制カラー3色は太陽光を反射する
- テラス屋根やオーニングで直射日光を遮るのも有効
- 人工木は規格が決まっているため形状や高さに制限がある
- プロとしては多くの方に熱対策済みの人工木をおすすめする
- 子供やペットがいる家庭は熱対策ができる商品選びが重要
- メンテナンスを楽しめる方には天然木(特にハードウッド)がおすすめ
- ライフスタイルに合わせた選択が後悔しないポイントである
