【2025年総括】外構の後悔ランキングTOP5|回避策とタイミング

「新築の外構、後回しにしてたら大変なことになった」「カーポートを建てようとしたら、柱を立てる場所がなかった」——こうした外構の後悔相談は、2025年も本当に多く寄せられています。

約20年エクステリア業界に携わってきた経験から言えることは、外構の後悔の多くは「商品選び」の失敗ではなく、「いつ計画するか」というタイミングの問題だということです。

この記事では、2025年に特に相談が多かった外構の後悔をランキング形式でご紹介しながら、それぞれの具体的な回避策と、「最初に計画すべきもの」「後から決めてもいいもの」を明確にしていきます。新築やリフォームで外構をご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事のポイント
  • 2025年に相談が多かった外構の後悔TOP5をランキング形式で解説
  • 各後悔の具体的な回避策と対処法がわかる
  • 「最初に計画必須の外構」と「後から決めてOKな外構」の見分け方
  • カーポートの柱位置や照明など、後付け不可のポイントを事前に把握できる
目次

外構計画で最も重要な「タイミング」の考え方

  • 最初に計画しないと後で困る外構とは
  • 実際に住んでから決めた方がいい外構とは
  • 外構計画の大原則と後悔しないためのバランス

最初に計画しないと後で困る外構とは

外構には「最初に計画しないと後で困るもの」があります。代表的なのがカーポートです。柱の位置や大きさを最初に決めておかないと、後から「柱を立てる場所がない」「土間コンクリートを壊して打ち直し」となり、余計な費用がかかってしまいます。私たちのところにも「予算の都合でカーポートを後回しにしたら、土間コンクリートを全面打ってしまっていて、ハツリ工事が必要になった」というご相談が本当に多いんです。

また、カーポートSCのようなアルミ屋根タイプのカーポートは、ダウンライトやシームレスラインライトといった照明が後付けできません。アルミ形材の中に電線を通す仕組みになっているため、本体の組み立て時に配線を仕込む必要があるんですね。

SNSでライトアップされたおしゃれな施工例を見て「やっぱり照明を付けたい」と思っても、後からでは対応できないのです。夜に帰ってきた時にふわっと点灯するカーポート、憧れますよね。でもこれは最初に決めておかないと実現できません。こうした「後から変えられないもの」は、新築計画の段階で必ず検討しておく必要があります。土間コンクリートも同様で、近い将来カーポートを建てる可能性があるなら、柱を立てる位置だけ四角く抜いておくことをお勧めします。

実際に住んでから決めた方がいい外構とは

一方で、「実際に住んでから決めた方がいいもの」もたくさんあります。ウッドデッキ、目隠しフェンス、オーニング、サンルームなどがこれに当たります。これらは実際に住んでみないと、「どこを目隠ししたいか」「庭をどう使うか」「洗濯物をどこに干すか」といったことが分からないケースがほとんどなんですね。

たとえば目隠しフェンスですが、図面だけで「隣家との境界に目隠しを」と決めても、実際に住んでみると「意外とそこからの視線は気にならないけど、道路からリビングが丸見えだった」ということがよくあります。ウッドデッキも「庭があるから付けておこう」という曖昧な動機で設置すると、真夏は熱くて裸足で出られない、使える季節が短い、結局物置になってしまったというケースが本当に多いです。

私の約20年の経験から言うと、外構は「後から計画した方が失敗する確率は減る」と考えています。焦って決めると、実際の生活スタイルと合わなくて後悔することになりかねません。実際に住んでみて、具体的な使い方が見えてから取り付けるのがベストです。

外構計画の大原則と後悔しないためのバランス

外構計画の大原則は、「後から変えられないもの」と「後から決めても間に合うもの」を明確に区別することです。カーポートの柱位置と照明、土間コンクリートは「最初に決める」。ウッドデッキ、目隠しフェンス、サンルーム、オーニングは「実際に住んでから決める」。このシンプルな分け方を覚えておくだけで、後悔のリスクは大幅に減らせます。

ただし、住宅ローンの関係で外構まで一気に完成させたいという方もいらっしゃると思います。その場合は、家のこと、家の中のこと、家の外のことの打ち合わせを並行して進める必要があるので、かなり大変になります。

でも、庭を有効に活用できるかどうかで生活の質はぐんと変わりますから、頑張って打ち合わせをしておいてください。新築を建てる時は家の中のことばかり考えがちですが、外構も同じくらい大切です。それでは、2025年に多かった外構の後悔TOP5を具体的に見ていきましょう。

2025年外構の後悔ランキング第5位〜第3位

  • 第5位:暗くなる・圧迫感(カーポートと目隠しフェンスの採光問題)
  • 第4位:メンテナンス地獄(天然木・サンルーム・オーニングの維持費)
  • 第3位:結局使わない問題(ウッドデッキ・カーゲート・サンルームの導入動機)

第5位:暗くなる・圧迫感(カーポートと目隠しフェンスの採光問題)

第5位は「暗くなる・圧迫感」です。特に多い相談が2つあります。1つ目は「カーポートを建てたらリビングが暗くなった」というものです。最近はアルミ屋根のカーポートSCやブラックポリカーボネートが大人気なんですが、これをリビングの窓の前に設置すると、室内がかなり暗くなります。

「かっこいいから」という理由だけで選んで、朝から電気をつけないといけなくなったという後悔が増えているんです。カーポートの屋根材は、設置場所と窓の位置関係をしっかり確認してから選んでください。南側の窓の前に設置するなら、クリア系やブラウン系のポリカーボネートの方が室内は明るくなります。

2つ目は「目隠しフェンスを高くしすぎて庭が閉塞感」というものです。プライバシーを重視して完全目隠しタイプを選んだら、風通しが悪くなって苔が生えたり、庭全体が暗くなったりという声があります。目隠しフェンスについては、実際に住んでみないと「どこからの視線が気になるか」は分からないことが多いです。住んでから「ここを目隠ししたい」と分かってから取り付ける方が失敗は少ないでしょう。ただし、お隣さんとの境界に目隠しフェンスを取り付ける場合は、新築時に建てておいた方が波風が立たず良いかもしれません。このあたりはご近所関係も考慮して判断してくださいね。

第4位:メンテナンス地獄(天然木・サンルーム・オーニングの維持費)

第4位は「メンテナンスが想像以上に大変」という後悔です。これはウッドデッキ、サンルーム、オーニングなどで多い相談ですね。天然木のウッドデッキは、塗装や防腐処理を定期的にやらないと、ささくれが出たり、腐ったりします。「毎年塗装するなんて聞いてなかった」という声も少なくありません。最初は木の風合いが良くて選んだのに、数年でボロボロになってしまうケースもあります。天然木を選ぶなら、メンテナンスの手間を覚悟しておく必要があります。

サンルームも、ガラス面の掃除が想像以上に大変だったという相談があります。特に屋根のガラスは高所になるので、自分では掃除しにくいんですね。オーニングは、キャンバスを濡れたまま収納するとカビの原因になることがあります。ウッドデッキを検討されているなら、天然木ではなく人工木(樹脂木)を選ぶと、メンテナンスはかなり楽になります。LIXILの「樹ら楽ステージ」は人工木の定番商品で、塗装などのメンテナンスが不要です。より質感の高い「デッキDS」という商品もありますので、人工木も選択肢として検討してみてください。ただし、これらは「実際の生活」が見えてから決めても遅くない商品です。「とりあえず付けておこう」ではなく、本当に使うかどうかをしっかり考えてから決めることをお勧めします。

第3位:結局使わない問題(ウッドデッキ・カーゲート・サンルームの導入動機)

第3位は「取り付けたけど結局使わない」という後悔です。これは本当に多いんですよね。ウッドデッキで言うと、「真夏は熱くて裸足で出られない」「使える季節が短い」「結局、買い物袋の仮置き場になっている」という声があります。間口3.6m×出幅1.5m程度の一般的なサイズでも、オプションなしで約30万円前後はかかりますから、「この金額を別の外構に回した方が良かった」という後悔につながります。30万円あれば、もっと実用的な外構に使えたのに、と後から思う方も少なくありません。

カーゲートも「開閉が面倒で結局開けっぱなし」という相談があります。防犯のために付けたのに、開閉が面倒で常に開いている状態では意味がないですよね。電動タイプもありますが、その分コストがかかります。サンルームも「夏は暑すぎて、冬は寒くて、結局使わなくなった」という声があります。

これらの商品は、「あったら便利そう」という曖昧な動機で付けると後悔しやすいです。私のおすすめは、新築の場合は最初から付けないことです。実際に住んでみて、「ここにデッキがあったら絶対使うな」「洗濯物を干す場所がどうしても欲しいな」という具体的な使い方が見えてから取り付けるのがベストです。サンルームについても、LIXILのサニージュなどは「風を採り込んで乾きやすくする」設計になっていますが、それでも使い方が明確でないと後悔につながります。

2025年外構の後悔ランキング第2位〜第1位

  • 第2位:雨の吹込み・雨音(テラス屋根の独立型問題とカーポートの雨音)
  • 第1位:サイズ・配置ミス(カーポートの柱位置と後付け不可問題)
  • カーポートで後悔しないための具体的対策

第2位:雨の吹込み・雨音(テラス屋根の独立型問題とカーポートの雨音)

第2位は「屋根を付けたのに期待通りにならなかった」という後悔です。テラス屋根で多いのが、「独立型にしたら外壁との隙間から雨が入ってくる」という相談です。ハウスメーカーの保証を気にして外壁に固定しない「独立型」を選んだ結果、隙間から雨が入って結局濡れるというケースが発生しています。洗濯物を干そうと思って付けたのに、雨の日に干せないのでは意味がないですよね。しかも、隙間ふさぎ材は後付けできないタイプもあるので、最初の仕様決めが非常に重要になります。

カーポートでは「雨音がうるさい」という声もあります。金属屋根のカーポートは雨音が響きやすいという特性がありますので、寝室の近くに設置する場合は事前に確認しておくと良いでしょう。特にスチール折板のカーポートSW・STは、優れた強度の反面、ポリカーボネート屋根に比べると雨音が大きくなります。

テラス屋根を検討されている方は、「独立型」と「壁付け型」のメリット・デメリットをしっかり理解した上で選んでください。隙間ふさぎ材など、後付けできないオプションは最初に決める必要があります。ただ、テラス屋根やサンルームは「生活スタイルが見えてから付けるべき商品」とも言えます。図面だけで決めてしまうと、「思ったより小さい」「干した洗濯物が濡れる」という後悔につながります。

第1位:サイズ・配置ミス(カーポートの柱位置と後付け不可問題)

いよいよ第1位です。第1位は「サイズや配置のミス」、特にカーポートの柱位置に関する後悔です。これは本当に取り返しがつかないケースが多いんです。代表的な後悔事例をご紹介します。「カーポートは予算の都合で後回しにしたら、柱を立てるスペースがなかった」という相談が非常に多いです。

すでに全面土間コンクリートを打ってしまっていて、ハツリ工事や、敷地の内側の邪魔なところに柱を立てないといけなくなってしまったケースです。ハツリ工事は費用がかかるだけでなく、見た目も継ぎ接ぎになってしまいます。最悪の場合、カーポート自体が建てられないということもあります。

「2台用カーポートを買ったけど、ドアが開かない」という失敗もあります。カタログの有効幅だけを見て決めてしまい、ドアを開けるスペースが足りなかったケースですね。最近の車はSUVなど大型化しているので、2台用なら「幅5.4m」は確保しておきたいところです。「カーポートで玄関が暗くなった」「柱が邪魔で乗り降りしにくい」といった後悔も、柱位置と設置場所の検討不足が原因です。

また、カーポートSCのようなアルミ屋根カーポートは、ダウンライトやシームレスラインライトが後付けできません。「後から付けたい」と思っても配線を通すのがほぼ不可能なので、照明を付けるかどうかは最初に決める必要があります。SNSでライトアップされた施工例を見て「やっぱり欲しい」と思っても、時すでに遅しです。

カーポートで後悔しないための具体的対策

カーポートを建てることが決まっているなら、大体の大きさと柱位置は新築の計画段階で確定させてください。具体的には、まず土間コンクリートを打つときに「柱予定位置だけ四角く抜いておく」こと。これだけで後から柱が立てられるようになります。次に配管ルートとの干渉を確認すること。

給排水管やガス管が柱の予定位置を通っていると、カーポートが建てられません。そして将来の車サイズも考慮すること。今はコンパクトカーでも、5年後、10年後にSUVに乗り換える可能性がありますよね。

これらをやっておかないと、後から「柱が立たない」「土間を壊して打ち直し」となって、余計な費用がかかります。カーポートは「最初に計画すべき外構」の代表格です。大きさ、柱位置は新築計画段階で必ず決めておいてください。一方で、ウッドデッキ、目隠しフェンス、サンルームなどは「後から決めてもいい外構」です。実際に住んで使い方が見えてから決めても遅くありません。

むしろ、住んでから決めた方が失敗する確率は低くなります。庭を有効に活用できるかどうかで生活の質はぐんと変わります。新築を建てる場合は家の中のことばかりに集中しがちですが、庭が有効的に使えると生活の質が一気に上がりますので、ある程度の計画はしておいてくださいね。

総括:2025年外構後悔ランキングから学ぶ計画のポイント

この記事のまとめです。

  • 外構の後悔の多くは「商品選び」ではなく「タイミング」の問題である
  • 外構は「最初に計画すべきもの」と「後から決めていいもの」に分かれる
  • 第5位の後悔は「暗くなる・圧迫感」で、屋根材選びと目隠しフェンスの高さに注意
  • 第4位の後悔は「メンテナンス地獄」で、天然木より人工木がおすすめ
  • 第3位の後悔は「結局使わない」で、曖昧な動機での設置は避けるべき
  • 第2位の後悔は「雨の吹込み・雨音」で、独立型テラス屋根の隙間に注意
  • 第1位の後悔は「サイズ・配置ミス」で、カーポートの柱位置は最初に決める必要がある
  • カーポートは「最初に計画必須」の代表格である
  • カーポートSCの照明(ダウンライト・シームレスラインライト)は後付け不可
  • 土間コンクリートは将来のカーポート柱位置を想定して打つ
  • ウッドデッキ、目隠しフェンス、サンルームは「後から決めてOK」
  • 外構は後から計画した方が失敗する確率は減る
  • ただし計画が必要なものを後回しにすると取り返しがつかない
  • 庭を有効活用できるかで生活の質は大きく変わる
  • 外構計画で迷ったらプロに相談することをお勧めする

外構計画で分からないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。設置場所の環境やご要望をお聞きした上で、最適な商品をご提案いたします。後悔しない外構選びのお手伝いができれば幸いです。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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