ベランダの下にサンルームは設置できる?プロが解説する条件とLIXILサニージュの魅力

こんにちは、LIXIL商品販売店のコウケンNET、池本です。この度は、私たちのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

「ベランダの下のスペース、うまく活用してサンルームを設置できないかな?」…そうお考えになって、このページにたどり着いたのではないでしょうか。

リビングから続く掃き出し窓の先、雨や日差しを気にせず使える空間が生まれたら、暮らしはもっと豊かになりますよね。洗濯物を干したり、お子様やペットの遊び場にしたり、趣味のガーデニングを楽しんだり。夢は大きく膨らむものです。

実は、ベランダ下のサンルーム設置は、多くの方が夢見る一方で、実現にはいくつかの『重要な壁』が存在します。ご相談いただくお客様の中にも、「他の業者さんには難しいと言われてしまって…」と、半ば諦めかけている方も少なくありません。

しかし、ご安心ください。この記事では、LIXIL商品を専門に扱うプロの視点から、ベランダ下にサンルームを設置するための条件を一つひとつ丁寧に、そしてその解決策まで詳しく解説していきます。最後までお読みいただければ、ご自宅でサンルームが実現可能か、そしてどんな選択肢があるのか、はっきりと見えてくるはずです。

目次

「サンルームをベランダの下に設置」するための必須チェックポイント

「サンルームをベランダの下に設置したい」というご希望は、私たちプロが最も多くいただくご相談の一つです。そして、その実現可能性を判断する上で、まず最初に確認させていただくのが、ご自宅の「設置環境」です。

特に、1階の掃き出し窓と2階のベランダとの間のスペースが、工事の可否を分ける最大のポイントになります。ここでは、お客様ご自身でもある程度チェックできる、重要なポイントを具体的にお伝えします。これらの条件をクリアできれば、夢のサンルーム生活へ大きく一歩近づくことができますよ。

最も重要な「垂木掛け」の設置スペースは確保できますか?

最も重要な「垂木掛け」の設置スペースは確保できますか?

まず、メジャーをご用意いただき、測ってみていただきたい場所があります。それは、「1階の掃き出し窓のサッシの一番上から、2階のベランダの底面までの垂直な壁のスペース」です。このスペースが、サンルーム設置において最も重要と言っても過言ではありません。

なぜなら、サンルームの屋根を住宅の壁に固定するためには、「垂木掛け(たるきがけ)」という、いわば屋根の土台となる部材を取り付ける必要があるからです。この垂木掛けをしっかりと固定し、さらに屋根材をはめ込む作業スペース、そして雨漏りを防ぐための防水処理を施すスペースを合わせて、私たちは「最低でも15cmほどの隙間が必要」だと考えています。

これは、私たちが現地調査にお伺いした際に、真っ先に確認する最重要項目です。もしこのスペースが10cmに満たないなど、極端に狭い場合は、残念ながら標準的な方法での設置は非常に難しくなります。逆に、20cm以上の十分なスペースがあれば、設置の可能性はぐっと高まります。まずはこの「15cm」という数字を一つの目安として、ご自宅の状況を確認してみてください。

なぜ15cmの隙間が必要?サンルームの構造と施工の裏側

LIXIL公式サイトより引用

「どうしてそんなにスペースが必要なの?部材が入るだけなら、もっと狭くても大丈夫じゃない?」と思われるかもしれませんね。そのご疑問、とてもよく分かります。実はこの15cmというスペースは、単に部材の大きさだけでなく、安全で確実な「施工」を行うために不可欠な空間なのです。

理由は大きく分けて3つあります。

一つ目は、「垂木掛けを頑丈に固定するため」です。垂木掛けは、ただ外壁の表面に取り付けるわけではありません。お住まいの構造体である柱や間柱に、太いビスでがっちりと固定して初めて、サンルーム全体の重さや風雨に耐えることができます。この頑丈な固定作業を行うためには、ドリルなどの工具を扱うための作業スペースが必要になります。

二つ目は、「屋根パネルをはめ込むため」です。サンルームの屋根に使われるポリカーボネート製のパネルは、多くの場合、上からスライドさせるようにしてはめ込んでいきます。この時、ベランダの底面との間に十分なクリアランスがないと、パネルを差し込むこと自体が物理的に不可能になってしまうのです。

そして三つ目が、「完璧な防水処理のため」です。垂木掛けと外壁の間には、雨水の侵入を防ぐために、シーリング材(コーキング)を隙間なく充填します。このシーリングを確実に行うためにも、作業者の手や工具が入るわずかなスペースが、将来の雨漏りを防ぐ生命線となるのです。これら全てを考慮した結果が、「15cm」というプロの経験から導き出された数字なのです。

ベランダの外壁を利用する「特殊な施工」は可能?

「どうしても15cmのスペースが確保できない…でも諦めきれない」。そんな時、お客様から「ベランダの出っ張っている壁(腰壁)の部分に、どうにかして取り付けられませんか?」というご質問をいただくことがあります。

結論から申し上げますと、その可能性は極めて低い、というのが正直なところです。確かに、非常に高い技術力と経験を持つ施工士が、現場の状況に合わせて特別な部材を加工し、ベランダの外壁に固定するという「特殊な施工」を行うケースが全くないわけではありません。

しかし、私たちはこの方法を積極的におすすめすることはありません。なぜなら、多くのデメリットやリスクが伴うからです。まず、メーカーが定めた標準的な施工方法から外れるため、LIXILの商品保証の対象外となってしまいます。

設置前に確認すべき、その他の障害物と法的規制

垂木掛けのスペース以外にも、事前に確認しておきたいポイントがいくつかあります。まず、設置予定の壁面を見てみてください。エアコンの室外機や配管、雨どい、屋外コンセント、給湯器、ガスメーターなどは設置の障害になる可能性があります。

これらの障害物は、移設することで対応できる場合も多いですが、別途費用や工事が必要になるため、事前に位置を確認しておくことが大切です。特に、掃き出し窓のすぐ上にシャッター雨戸の収納ボックスがある場合、垂木掛けのスペースを大きく圧迫するため、設置が難しくなる代表的なケースです。

さらに、少し専門的な話になりますが、サンルームは法律上「増築」として扱われる点も知っておく必要があります。そのため、お住まいの敷地に対して定められている「建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)」や「容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)」の規定を超えてしまう場合は、設置することができません。

また、サンルームを設置することで建物の床面積が増えるため、翌年からの固定資産税が少し上がることになります。10平方メートル(約6畳)を超える規模のサンルームを設置する場合や、お住まいが防火地域・準防火地域にある場合は、役所への「建築確認申請」という手続きが必要になることもあります。

理想の暮らしを実現!ベランダの下に最適なLIXIL「サニージュ」でサンルーム生活

さて、ここまでベランダ下にサンルームを設置するための、少し厳しい現実的なお話もさせていただきました。しかし、これらの条件をクリアできれば、そこには素晴らしいサンルーム生活が待っています。

数ある商品の中でも、私たちが特に自信を持っておすすめするのが、LIXILのテラス囲い「サニージュ」です。なぜサニージュが選ばれるのか、その魅力と、お客様の暮らしをどう変えてくれるのかを、具体的な機能や活用法を交えながらご紹介していきます。きっと、あなたの理想の暮らしのヒントが見つかるはずです。

なぜ「サニージュ」が選ばれるの?洗濯の自由と多彩な活用法

サニージュのコンセプトは、ずばり「“洗濯の自由”を手に入れよう。」です。これこそが、多くのお客様にサニージュが選ばれる最大の理由と言えるでしょう。

突然の雨を心配して、外出先から慌てて帰る。花粉やPM2.5が気になって、気持ちよく外に干せない。共働きで夜にしか洗濯できない。そんな、誰もが経験する洗濯のストレスから、サニージュはあなたを解放してくれます。天気を気にせず、時間を気にせず、いつでも好きな時に洗濯物を干せる安心感。これは、日々の暮らしに想像以上のゆとりと心の平穏をもたらしてくれます。

もちろん、サニージュの魅力は洗濯物干しだけではありません。リビングの掃き出し窓からひと続きになった空間は、まさに「もう一つの部屋」。日当たりの良い場所は、ワンちゃんやネコちゃんが日向ぼっこをする特等席になります。雨の日でも、お子様がのびのびと遊べる安全なプレイスペースに早変わり。趣味のガーデニングやDIYを楽しむ空間として、あるいはリビングに広がりをもたせるリラックススペースとして。サニージュは、お客様のライフスタイルに合わせて、その価値を無限に広げてくれるのです。

我が家にぴったりのタイプは?サニージュの選び方ガイド

サニージュには、お客様の設置場所や使い方に合わせて、いくつかの基本タイプが用意されています。ご自宅の状況と、サンルームでどんなことをしたいかを思い浮かべながら、どのタイプが一番しっくりくるか見ていきましょう。ここでは代表的な3つのタイプを、分かりやすく表にまとめてみました。

タイプ主な特徴おすすめの用途
床納まり室内と床がフラットにつながり、部屋の延長のように使える、最もポピュラーなタイプです。リビングからスリッパのまま気軽に出入りできます。洗濯物干しはもちろん、キッズスペース、セカンドリビング、ペットの居場所など、屋内の延長として多目的に活用したい場合に最適です。
土間納まり地面やコンクリートの上に直接設置するタイプ。お庭とのアクセスが良く、土足で気兼ねなく使えます。床がない分、高さのあるものも収納しやすいのが特徴です。ガーデニング作業のスペース、自転車やベビーカー置き場、アウトドア用品の保管場所など、汚れを気にせず使いたい用途に向いています。
バルコニー納まり2階の既存ベランダを囲い、新たな空間を創出します。これまで雨ざらしだったベランダを、天候に左右されない便利なスペースとして有効活用できます。2階に洗濯物干しスペースを集中させたい場合や、眺望の良いプライベートなバルコニー空間を作りたい場合におすすめです。

この他にも、屋根と囲いが半分ずつの「ハーフ囲い」タイプなど、多彩なバリエーションがあります。どのタイプが最適か、どんなサイズが良いか、というのはお住まいの状況によっても変わってきますので、ぜひ私たちプロにご相談いただき、一緒にベストな形を見つけていきましょう。

夏は暑く冬は寒い?サンルームのデメリットと賢い対策

夏は暑く冬は寒い?サンルームのデメリットと賢い対策

サンルームを検討する上で、お客様が心配される点としてよく挙げられるのが、「夏は温室みたいに暑くて、冬は寒くなるんじゃない?」ということです。確かに、ガラス張りの空間は外気の影響を受けやすいため、この点はサンルームが抱える一般的な課題と言えます。

しかし、ご安心ください。LIXILのサニージュは、こうしたデメリットを解消するための様々な工夫と、賢いオプションが充実しています。

まず夏の暑さ対策には、屋根パネルの選択が重要です。標準のポリカーボネートに比べ、日差しの熱を効果的にカットする「熱線吸収タイプ」や、さらにその効果を高め、雨で汚れが流れ落ちる防汚機能まで付いた「熱線吸収アクアタイプ」の屋根材を選べば、室温の上昇を大幅に抑えることができます。加えて、室内側に取り付ける「内部日除け」や、空気を循環させる「換気扇」を併用すれば、夏でも温度上昇を抑えることはできます。

ただしやはり夏の直射日光を受け続けると室温は上昇します。

また、「風通しが悪くて洗濯物が乾きにくいのでは?」という心配には、風を効率的に取り込む設計の「縦すべり出し窓」や「ガラスルーバー窓」といった開口部オプションが有効です。

さらに、壁材に調湿・脱臭効果のある「エコカラットプラス」を選べば、湿気をコントロールし、ペットや部屋干しの気になるニオイも軽減してくれます。このように、サニージュは弱点を的確にカバーする選択肢が揃っている、非常に賢い製品なのです。

気になる費用はどれくらい?サニージュの価格相場と施工事例

「理想的なのは分かったけれど、実際、費用はどれくらいかかるの?」というのが、皆様が一番気になるところですよね。サンルームの費用は、サイズや選ぶ仕様、オプション、そして設置場所の状況によって大きく変動しますが、一つの目安として、一般的な大きさのサニージュを設置する場合、工事費込みで50万円から100万円程度の価格帯になることが多いです。

例えば、最もシンプルな仕様でコンパクトなサイズであれば50万円前後に収まることもありますし、逆に大きなサイズで、床材を人工木デッキにしたり、日除けや網戸、物干しなどのオプションを充実させたりすると、100万円を超えることもあります。

価格を決める主な要素は、「サイズ(横幅と奥行き)」「納まりタイプ(床納まりか土間納まりかなど)」「屋根材の種類(標準か熱線吸収タイプか)」「窓やドアの仕様」「各種オプションの有無」などです。

いくつか簡単な事例を挙げますと、

「神奈川県にお住まいのS様:愛犬の遊び場と洗濯物干しのために、標準的なR型屋根のサニージュを設置。費用は約70万円」

「千葉県にお住まいのO様:共働きのため夜に洗濯物を干せるように、シンプルなF型屋根のサニージュを設置。費用は約55万円」

といった形になります。

正確な金額は、やはりプロが現地を拝見してお見積りを作成する必要がありますが、ご予算に合わせて最適なプランをご提案させていただきますので、ご安心ください。

安心して任せられるプロ選びのコツとコウケンNETの約束

ベランダ下のサンルーム設置は、専門的な知識と技術が求められる工事です。だからこそ、最後の決め手となるのが「誰に頼むか」というパートナー選び。安心して長く使えるサンルームを実現するためには、信頼できるプロを見極めることが何よりも大切です。

良い業者を選ぶポイントはいくつかあります。まず、サンルームのようなエクステリア商品を専門的に扱っているか。そして、施工事例が豊富で、お客様の声が公開されているか。また、見積もりの際には、図面などを使いながら分かりやすく説明してくれるか。最後に、工事に対する保証制度がしっかりしているか。これらの点は、ぜひ確認してみてください。

そして、私たちコウケンNETは、これらの条件をすべて満たしていると自負しております。私たちは、LIXIL商品を専門に扱うことで、商品知識と施工技術を日々深めています。「安かろう悪かろう」の工事は決していたしません。必ず現地を拝見し、お客様一人ひとりのご自宅の状況とご希望をしっかり伺った上で、最適なプランとお見積りをご提示します。

何より、私たちの最大の強みは、手厚い保証制度です。LIXILのメーカー保証(2年)に加えて、私たちは独自の「工事10年保証」をお付けしています。これは、私たちの施工品質に対する自信の表れです。設置して終わり、ではない永いお付き合いを、コウケンNETはお約束します。

まとめ

ベランダの下にサンルームを設置する。それは、日々の暮らしを豊かにする素晴らしい選択肢です。

今回の記事では、その実現のために最も重要な「掃き出し窓の上とベランダの底の間に、最低15cmのスペースが必要」という点から、その他の障害物や法的な規制、そしてLIXIL「サニージュ」が持つ数々の魅力と、その賢い活用法について詳しく解説してきました。

ベランダ下のサンルームは、正しい知識と信頼できるパートナーがいれば、決して難しい夢ではありません。むしろ、お客様の暮らしの質を格段に向上させる、非常に価値のある投資です。

まずは、ご自宅の状況をプロの目で確認してみませんか?

コウケンNETでは、無料の現地調査とお見積りを承っております。お見積りをしたからといって、無理な営業は一切いたしませんので、どうぞお気軽にご相談ください。「うちの場合はどうかな?」という、ちょっとした疑問だけでも大歓迎です。

ご連絡を心よりお待ちしております。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    リクシルのエクステリア商品の専門家。
    約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
    日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
    使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

    目次