オーニングのメリット・デメリットを専門家が解説!後悔しない選び方とは?

オーニングって、実際のところどうなんだろう?

メリットだけじゃなくて、デメリットも知っておきたいな

マイホームにオーニングの設置を考え始めると、色々な疑問が浮かんできますよね。特に、戸建てにお住まいの方や、これから新築を計画されている方なら、なおさら気になるポイントだと思います。日差しが強い季節には特に、「窓からの日差しをなんとかしたい」「庭やテラスをもっと活用したい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

オーニングは、窓辺やテラスに取り付けることで、日差しを和らげ、快適な空間を作り出してくれるアイテムです。ウッドデッキやテラスに設置すれば、まるでオープンカフェのようなおしゃれな空間が生まれ、お家で過ごす時間がより豊かになります。日よけとしての機能はもちろん、見た目のアクセントとしても魅力的ですよね。

この記事では、そんなオーニングのメリット・デメリットについて、皆さまが気になる点を詳しく解説していきます。私たちはLIXIL製品の販売店として、多くのお客様のお住まいにオーニングを取り付けさせていただいた経験から、リアルな情報をお届けできればと思っています。オーニング選びで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

まずは、オーニングを設置することで得られる、たくさんの嬉しいメリットから見ていきましょう。

目次

オーニングのメリットを徹底解説!LIXIL製品で実現する快適な暮らし

オーニングは、見た目のおしゃれさだけでなく、暮らしを豊かにする様々なメリットを持っています。特にLIXILのオーニングなら、機能性とデザイン性を兼ね備え、より快適な毎日を実現してくれるんですよ。

夏の強い日差し対策から、プライバシーの確保、さらには省エネ効果まで、その魅力は多岐にわたります。具体的にどんなメリットがあるのか、一つずつご紹介しますね。これらを知ることで、オーニングがご自身のライフスタイルにどのように役立つか、より具体的にイメージできるはずです。

夏の日差し対策と紫外線カット!室内も涼しく快適に

夏の厳しい日差しは、室内の温度を上昇させる大きな原因です。窓から直接差し込む太陽光は、部屋の奥まで熱を届け、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない…なんて経験はありませんか?

オーニングは、窓の外側でこの日差しを物理的に遮ることで、室内への熱の侵入を大幅にカットしてくれます。日傘をさすのと同じ原理で、建物自体を日陰にしてくれるイメージですね。これにより、夏場の室温上昇を効果的に抑えることができるんです。

さらに注目したいのが、紫外線カット効果です。紫外線は、お肌への影響だけでなく、大切な家具やフローリング、カーテンなどの色褪せの原因にもなります。オーニングの生地は、この有害な紫外線を大幅にカットする機能も持っています。LIXILのオーニングには、日差しをしっかり遮るだけでなく、紫外線をほぼ100%カットしてくれる高機能な生地も用意されています。

これにより、室内にいる時の日焼けの心配を減らし、家具やインテリアを長持ちさせる効果も期待できます。まぶしさも軽減されるので、窓際でも快適に過ごせる時間が増えますよ。このように、オーニングは単なる日よけではなく、室内の快適性と住まいの資産価値を守る役割も果たしてくれるのです。

目隠し効果でプライバシーも確保!スクリーン付きタイプという選択肢

リビングの大きな窓や、隣家と近い場所にある窓、道路に面したテラスなど、「外からの視線がちょっと気になるな…」と感じることはありませんか?せっかくのマイホームですから、周りの目を気にせずリラックスして過ごしたいですよね。

オーニングは、日差しを遮るだけでなく、こうしたプライバシーの確保にも役立ちます。オーニングのキャンバス(布地)が、外からの視線を自然に遮ってくれるため、室内にいても、テラスやデッキで過ごしていても、安心感が増します。

特に、よりしっかりとプライバシーを守りたい場合には、スクリーン付きのオーニングがおすすめです。LIXILの「彩風(あやかぜ)」シリーズなどには、オプションでオーニングの先端に上下するロールスクリーンを取り付けられるタイプがあります。

このスクリーンを下ろせば、前面からの視線を効果的にカット。隣家や道路からの視線を気にすることなく、プライベートな空間を満喫できます。

また、低い角度から差し込む朝日や西日を遮るのにも役立ちます。スクリーンがあることで、オーニングの下の空間がより落ち着いた、自分たちだけの特別な場所になるでしょう。プライバシーへの配慮は、心地よい暮らしを送る上でとても大切な要素。オーニングがその一助となるのは大きなメリットと言えますね。

住まいの外観をグレードアップ!豊富なデザインとおしゃれな色彩

住まいの外観をグレードアップ!豊富なデザインとおしゃれな色彩

オーニングの魅力は、機能面だけではありません。住まいの外観をおしゃれに演出し、個性をプラスしてくれるデザイン性の高さも大きなメリットです。オーニングがあるだけで、建物全体が引き締まって見えたり、ヨーロッパの街並みにあるような洗練された雰囲気を醸し出したりします。まるで家に素敵なアクセサリーをつけたような感覚ですね。

LIXILでは、様々な住宅スタイルに合わせられるよう、多彩なデザインのオーニングをご用意しています。例えば、すっきりとしたモダンな住宅にはシンプルなデザインの「彩風 C型」、ナチュラルな雰囲気の住宅には木目調のデザインを取り入れたものなど、建物のテイストに合わせて選ぶことができます。

キャンバスの色や柄も非常に豊富で、鮮やかな色でアクセントをつけたり、建物と調和する落ち着いた色を選んだりと、選択肢は無限大。フレームの色も選べるので、サッシの色と合わせるなど、細部までこだわったコーディネートが可能です。

まるで洋服を選ぶように、ご自宅の外観にぴったりのオーニングを選ぶ楽しみがあります。お気に入りのデザインを選べば、家への愛着も一層深まるはずです。外観の印象は、住まいの満足度にも繋がる大切なポイントですから、デザイン性の高さはオーニングを選ぶ上で見逃せないメリットです。

キャンバスカラーの一部

使わない時はスマートに収納!電動タイプなら操作も簡単

オーニングは、必要な時にだけ広げて使える、という点も大きな魅力です。例えば、冬場など日差しを取り込みたい季節や、台風が近づいている時、あるいは単に今日は日陰が要らないな、という時には、簡単に収納することができます。

固定式の屋根やパーゴラとは違い、天候や気分に合わせて日差しの量をコントロールできる柔軟性があるのです。使わない時は壁際にすっきりと収まるので、外観を損ねることもありません。

操作方法には、主に手動タイプと電動タイプがあります。手動タイプは、ハンドルを回して開閉するシンプルな仕組みです。一方、電動タイプは、リモコンのボタン一つで簡単に開閉操作ができます。特に大きなサイズのオーニングや、高い位置に取り付ける場合、力の弱い方やお年寄りの方にとっては、電動タイプが断然便利で安心です。

LIXILの電動タイプなら、スムーズな動きで静かに開閉します。さらに、オプションで風力センサーや陽光センサーを付けることも可能です。

風力センサーは、一定以上の風を感知すると自動でオーニングを収納してくれるので、急な天候の変化で外出していても安心です。陽光センサーは、日差しを感知して自動で開閉してくれるため、手間いらずで常に快適な状態を保てます。こうした利便性の高さは、日々の暮らしの中でオーニングを最大限に活用するために、とても重要なポイントになりますね。

省エネ効果も!エアコンの効率を高めて電気代節約へ

意外に思われるかもしれませんが、オーニングは省エネにも貢献してくれるアイテムです。夏の冷房にかかる電気代は、家計の中でも大きな割合を占めることがありますが、オーニングを設置することで、この負担を軽減できる可能性があります。その理由は、オーニングが窓の外側で日射熱を遮断してくれるからです。

室内のカーテンやブラインドも日差しを遮ることはできますが、これらは窓の内側で熱を受け止めるため、窓ガラス自体やカーテン自体が温まり、その熱が室内に伝わってしまいます。一方、オーニングは窓の外で日差しをカットするため、熱が室内に入る前にシャットアウトしてくれるのです。

研究データによると、窓の外側で日射を遮蔽することで、冷房に必要なエネルギーを大幅に削減できることがわかっています。具体的には、南向きの窓の場合、オーニングによって約3分の1まで冷房負荷を低減できるという試算もあります。

結果として、エアコンの効きが良くなり、設定温度を以前より高くしても快適に過ごせるようになったり、エアコンの稼働時間を短縮できたりします。

これが、電気代の節約につながるわけです。LIXILの高機能な遮熱タイプの生地を選べば、この効果はさらに高まります。初期投資はかかりますが、長期的に見れば光熱費の削減によって元が取れる可能性も。

家計に優しく、地球環境にも配慮した選択と言えるでしょう。快適なだけでなく、経済的・環境的なメリットもある点は、オーニングの大きな価値の一つです。

オーニング導入前に知っておきたいデメリットと注意点

ここまでオーニングのたくさんのメリットを見てきましたが、どんな製品にも注意しておきたい点はありますよね。オーニングを設置してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、事前にデメリットや注意点をしっかり理解しておくことが大切です。

もちろん、これらの点は対策や工夫次第でカバーできる部分も多いです。デメリットを知ることで、より納得してオーニング選びを進めることができますし、設置後の満足度も高まるはずです。

それでは、具体的にどのような点に注意すべきか、確認していきましょう。

雨よけとしての限界:基本は日よけと考えましょう

雨よけとしての限界:基本は日よけと考えましょう

オーニングの主な目的は、あくまで「日よけ」です。おしゃれなカフェテラスのように、オーニングの下で雨宿り…というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的なオーニングは、本格的な雨を防ぐようには設計されていません。小雨程度であれば、一時的にしのぐことは可能ですが、強い雨や長時間の雨には注意が必要です。

オーニングのキャンバス(布地)は、基本的には撥水加工が施されていますが、防水仕様ではありません。そのため、強い雨が降ると、キャンバスの上に水が溜まってしまい、生地が伸びたり、傷んだりする原因になります。

また、溜まった水の重みでアーム部分に過度な負担がかかり、故障につながる可能性もあります。ですから、雨が降ってきたら、基本的には早めにオーニングを収納するのが正解です。

特に、雨が降っている時に長時間広げたままにするのは避けましょう。LIXILのオーニングも、丈夫な素材と構造で作られていますが、「オーニングは日よけがメインの役割」という点は、しっかり覚えておいてくださいね。

もし、雨天でも使えるスペースが欲しい場合は、オーニングではなく、テラス屋根などを検討する方が適しているかもしれません。

風には注意が必要:強風時は必ず収納を

オーニングは、広い面積のキャンバスを広げる構造のため、風の影響を受けやすいという性質があります。穏やかな風であれば問題ありませんが、台風や春一番のような強風時には、注意が必要です。

風をはらんだキャンバスは、バタバタと音を立てるだけでなく、強い力が加わることで、キャンバス自体が破れたり、アームが変形したり、破損したりする恐れがあります。

さらに深刻なのは、オーニング本体が取り付け壁面から外れてしまうリスクです。しっかりと施工されていても、想定外の強風によって、固定部分に大きな負荷がかかり、壁を傷めたり、最悪の場合、オーニングが落下したりする可能性もゼロではありません。

こうした事故を防ぐためにも、風が強い日や、強風が予想される場合には、必ずオーニングを収納するようにしましょう。「これくらいの風なら大丈夫だろう」と油断しないことが大切です。

この風に対する弱点をカバーしてくれるのが、先ほどメリットの部分でも触れた「風力センサー」です。LIXILの電動タイプにオプションで付けることができるこのセンサーは、一定以上の風力を感知すると自動的にオーニングを収納してくれます。

これがあれば、外出中や就寝中など、自分で操作できない時の急な強風にも対応できるため、安心感が格段に高まります。手動タイプの場合は、天気予報をこまめにチェックするなど、ご自身での管理がより重要になります。

取り付けられない場合も?事前に壁の状況を確認

オーニングは、住宅の壁に直接取り付けるのが一般的です。そのため、設置を希望しても、壁の材質や構造、状態によっては、取り付けが難しい、あるいは不可能なケースがあります。オーニング本体は意外と重量があり、風の影響も受けるため、それを支えるだけの十分な強度を持った下地が壁の中に必要になります。

例えば、外壁材の種類によっては、直接ビスを打てなかったり、十分な固定強度が得られなかったりすることがあります。また、取り付けたい場所に、換気扇のダクトや配管、雨どいなどの障害物がある場合や、そもそもオーニングを取り付けるための十分なスペース(高さや幅)が確保できない場合も、設置は困難です。

無理に取り付け工事を行うと、壁の内部に雨水が浸入する原因になったり、最悪の場合、オーニングが落下する危険性も伴います。

ですから、オーニングの設置を検討する際には、必ず事前に専門業者による現場調査と判断が必要です。私たちのようなLIXIL製品を扱う販売店にご相談いただければ、経験豊富なスタッフがご自宅の壁の状態を確認し、設置の可否や、最適な取り付け方法をご提案させていただきます。

「うちの壁には付くのかな?」と不安に思われる方は、まずはお気軽にご相談ください。安全かつ確実にオーニングを設置するためには、この事前の確認が非常に重要です。

1階設置なら独立タイプも!壁付け以外の選択肢

1階設置なら独立タイプも!壁付け以外の選択肢

もし、ご自宅の壁への取り付けが難しいと判断された場合や、壁から少し離れた庭の中央などに日よけスペースを作りたい、という場合でも、オーニングの設置を諦める必要はありません。特に1階のテラスやお庭への設置を考えている場合には、「独立タイプ」のオーニングという選択肢があります。

独立タイプのオーニングは、建物の壁に固定するのではなく、専用の柱を地面に立てて設置する方式です。これなら、建物の構造や壁の強度に左右されることなく、お好きな場所にオーニングを取り付けることができます。

例えば、ウッドデッキの中央や、庭の芝生の上など、自由なレイアウトで快適な日陰空間を作り出すことが可能です。

壁への取り付けが難しいかもしれない、と感じている方は、ぜひこの独立タイプも検討してみてはいかがでしょうか。設置場所の自由度が高まることで、理想のガーデンライフが実現できるかもしれません。

オーニングのメリット・デメリット早わかり表

ここまでご紹介してきた内容を、わかりやすく表にまとめてみました。オーニング選びの参考にしてください。

側面 主なメリット主なデメリット・注意点 LIXIL製品でのポイント
機能性・強い日差し・紫外線をカット・室温上昇を抑制(省エネ効果)・目隠し効果(プライバシー向上)・雨よけ効果は限定的・強風時は収納が必要・高機能な遮熱・UVカット生地・前面スクリーン付きタイプあり・風力センサー(オプション)で自動収納
利便性 ・必要な時だけ使える(収納可能)・電動タイプは操作が楽・設置には壁の条件確認が必須・手動タイプは操作が必要・リモコン操作の電動タイプ・陽光センサー(オプション)も・独立タイプなら壁付け不要(1階設置など)
デザイン性 ・外観のアクセントになる・豊富なデザイン・カラー特になし・多様な住宅スタイルに対応するデザイン・豊富な生地・フレームカラー・ガーデンルーム等との組み合わせも可能

まとめ:オーニングで叶える、ワンランク上の快適な暮らし

ここまで、オーニングのメリットとデメリット、そして注意点について詳しく見てきました。日差しを効果的にコントロールして室内やテラスを快適な空間に変え、住まいの外観をおしゃれに演出し、さらには省エネにも貢献するなど、オーニングには本当にたくさんの魅力があることがお分かりいただけたかと思います。

夏の暑さ対策や紫外線対策はもちろん、プライバシーの確保や、お庭での過ごし方の幅を広げるアイテムとしても、非常に有効です。

一方で、雨や風への配慮が必要であること、設置には壁の条件確認が不可欠であることなど、導入前に知っておくべきポイントもありました。

しかし、これらのデメリットも、事前にしっかりと理解し、適切な製品選びや使い方を心がけることで、十分にカバーできるものです。特に、風対策としてのセンサー付き電動タイプや、設置場所の制約をクリアする独立タイプなど、LIXIL製品には様々なニーズに応える工夫が凝らされています。

LIXILのオーニングは、豊富なデザインバリエーションと、日本の気候や住環境を考慮した確かな機能性で、皆さまの理想の暮らしづくりを力強くサポートします。電動タイプやスクリーン付き、独立タイプなど、ご要望や設置条件に合わせて最適な製品を選べるのも、LIXILならではの強みです。

「オーニングについて、もっと詳しく知りたい」

「うちの家には、どんなタイプが合うのかな?」

そう思われた方は、ぜひお気軽に私たちLIXIL製品販売店にご相談ください。お客様のお住まいの状況やライフスタイル、ご予算などを丁寧にお伺いし、豊富な知識と経験に基づいて、最適なオーニング選びのお手伝いをさせていただきます。現場調査から、お見積もり、設置工事、そしてアフターフォローまで、責任をもって対応いたします。

快適でおしゃれなオーニングのある暮らし、ぜひ実現してくださいね。皆さまからのご相談を、心よりお待ちしております。

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この記事を書いた人

リクシルのエクステリア商品の専門家。
約20年、外構エクステリア業界に携わっています。
日本全国のお客様と60,000件以上関わらせてもらいました。
使い勝手が良く、コストを下げる提案が得意です。

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